第6話

「起きてよ! 生きてるんでしょ?!」

「クロ……ねぇ、クロ……!」

 暗闇の向こうから声がする。私はこの声を覚えている。ナツとフユの声だ。クロって? もちろん私のことだ。覚えている。全部覚えている。大事な思い出も、最近の出来事も。でもなんだろう、この違和感は。正体が掴めずにただ暗闇の中でもがく。全てが正常なはずなのに苦しい。

「起きてるのは分かってるから。早く目を開いて」

「わあぁ!」

 声がしたかと思うと、何者かに腕をがっしり掴まれる。その感覚にびっくりして叫ぶ。

「あれ?」

 気づけば私のベッドの上にいた。しかもミカがベッドに腰掛けている。

 心臓がバクバクしている。なにこれ。

「体の不調は無いか心配したけど、それだけの声が出るなら大丈夫かな」

「な、なにが?」

 ミカの言葉に思い当たる節が全く無い。

「覚えてないの? 大穴に落ちて、学校の教室で発狂寸前の状態になっていたのに」

 そう言われて色々思い出してきた。町を彷徨って学校に入ったら学校が崩落しかけて、たまたま逃げ込んだ教室でハルトに遭遇して……。

「思い出したらしんどくなってきた」

「ああ、それはごめん」

 そうは言うものの、ミカはあまり申し訳なく思っていなさそうだった。ポケットからメモ帳とペンを取り出す。そしてこう続けた。

「ちょっとわたしの質問に答えてね」

「え……わかった」

 なんだかこの光景が見覚えのあるもののような気がした。

「まず、どうしてあの大穴に? 入っちゃダメなのは知っているでしょう?」

「え? 私がいつも悪夢を見てるからって心配したナツとフユが――」

 ナツとフユは無事なの?!

 私がそう言おうとした瞬間、私の口はミカのペンで抑えられた。

「その疑問には後で答えるから。それより今は私の質問に」

「う、うん。えっと、ナツとフユが『マスターの所に行こう』って言うから、私はその言葉に従って二人にミカの所まで連れて行ってもらうことにした。でもその途中でミドリに出会って、会話中に雷に打たれて吹っ飛んで……フェンスを飛び越えた」

 ミカは何も言わなかった。ただ「そんなバカな」とでも言いたそうなうんざりした顔をしていた。

「ナツとフユが口裏を合わせていただけなのかと思っていたんだけど……まさかあなたも共犯?」

「いや、私はただ出来事を説明しただけ……」

「あー、大丈夫。分かってるから。冗談だよ」

「……」

 あれ、ミカってこんなダルそうに話す人だっけ。私が無言でいると、ミカが先に口を開いた。

「あ、そうそう。とりあえず、ナツとフユは無事だよ」

「本当に?」

「うん。二人とも下の階で寝ているよ。あ、昼寝ね。ナツもフユも大きな怪我は無し。アスファルトに叩きつけられたら普通は死ぬのにね。ナツとフユの倒れていた所だけ草花が生い茂っていて……誰の仕業だろうね。いや、大事なウチの子が死なずに済んだんだからありがたいんだけどね。いやー、本当にあれは何なのかな……」

「さぁ……」

 私に聞かれても困る。

「そうだよね。あなたは被害者なんだからわからないよね。ちょっと聞いただけだから気にしないで」

 ミカが困り顔の笑みを浮かべた。

「さぁ、あなたにもう一つ質問したいことがあるの」

 ミカは立ち上がると窓のカーテンを思い切り開けた。

「脳の働きには太陽光が必要って聞いたことがあるの。だからカーテンを開けてみた。あなたもきちんと頭を働かせて答えてね」

「わ、わかった」

 何を聞かれるんだろう。

 ミカは一度目を閉じた。もう一度目を開いた時、ミカの目は私の目は私の目をまっすぐに見ていた。

「あなた、お名前は?」

 名前。そんな簡単な事をどうして聞くんだろう。誰でも答えられる質問じゃない?

 ミカだって私の名前を知っているはず。ナツとフユにつけてもらったんだ。忘れる訳が無い。

「私は――」

 口が止まった。どうして。分かっているのに。忘れていないのに。どうして。

「やっぱり答えられないよね」

 ミカは落胆や失望はしていないようだ。むしろ予想通りといった感じだ。

「え、いや。分かってる。私の名前、ちゃんと覚えてるよ」

「そんなに取り繕わなくても大丈夫だから。混乱しているのよね」

 ミカは私の頭を優しく撫でる。そしてこういった。

「飲み物を取ってくるから。あなたは心を落ち着かせておいて」

 ミカはそのまま部屋を出ていった。

 窓の外は青空で、小さな雲が浮かんでいる。

 おかしい。私は……クロ。そう、クロだ。ただ、私の名前を口にしようとした時のあの感覚は……何だろう。

 間違いなく、私の中にもう一つの名前が浮かんでいた。

『ユズカ』

 誰だろう。わからない。ただ、自分で口にした記憶も、誰かにそう呼ばれた記憶もある。ある気がする。

「ん? これは?」

 ふと視線を落とすと、ミカのメモが置きっぱなしになっていた。

 せっかくだし少し覗いてみようかな。

 表紙には『療養者リスト』の文字。療養者?

 それほど大きくも厚くも無いが、メモは最初のページから半分を超えるくらいまでのページが隙間なく埋まっていた。ちょっと最初のページでも見てみよう。


 氏名:大西勝蔵

 症状:痙攣、失明、意識混濁

 メモ:発見時には手遅れか。体のいたるところに侵食症状あり。処置の効果無し。光への反応なし。呼びかけには反応するものの、意味のある言葉は返って来ず。

【死亡】


 なにこれ。ひどい症状。それに侵食症状とかいう謎の単語。一ページに二、三人。名前と症状とメモがそれぞれについていた。そして全ての人に死亡の文字。パラパラと流し見した中で、死亡の文字が無い人はいなかった。

 文字が書いてある最後のページまで見る。あまりの死亡の文字量に気持ちが沈んでいたところで、見たくない物を見てしまった。


 氏名:水口春斗

 症状:幻覚、幻聴

 メモ:無傷で発見。侵食症状無し。拠点でハートのアクセサリーに関する会話を行う。会話中の問題無し。要経過観察。[追記]「彼女の声が聞こえる」「彼女がそこにいる」等、幻覚や幻聴を示唆する発言あり。要注意。[再追記]死亡確認。外傷は確認できず。死因不明。

【死亡】


 これ、ハルトだ。ハルトな気がするとかじゃない。ハルトだと確信できる。だって、ハートのアクセサリーって私もつけている。真ん中がくり抜かれて縁だけになった銀色のハート、そしてその内側を通るように細かなチェーン。まさかこんな偶然があるはずがない。

 そもそも、私には

 自分で自分の事を信用出来なかったが、これで確信に変わった。絶対にあれからだ、大穴の学校でハルトに触れられてからだ。私も信じられなかった。存在しないようで体に馴染むこの記憶。それが大量に私の中にある。植え付けられたのかと思ったけど、そうじゃなくて、記憶が呼び覚まされたんだ。

 ……あれ、じゃあハルトは死んでいるって事? 私の彼氏はいつの間にか死んでいたの? 信じたくない。私の記憶の中にはハルトとの幸せな記憶がある。私の彼氏はいつどうやって死んだっていうの? 大体あの学校で出会ったハルトは誰だ?

 何を考えたってハルトは帰ってこない。……あ、ハルトの下にもう一人分だけメモがある。ここにハルトのことが書いてあったりしないかな。


 氏名:千秋柚香

 症状:記憶置換による呼吸困難、失明、意識混濁、行動不能

 メモ:外傷無し。生命維持活動に必要な行動に関する記憶を含む、大部分の記憶が何かによって上書きされている状態。上書き部分の記憶削除により対応。記憶削除後、少女は問題なく生命活動を行っている。要経過観察。[追記]少女が目覚めてから会話を試みる。身体的問題は無いものの、記憶喪失の症状を訴える。おそらく記憶削除の際に大幅に記憶を削除した影響だろう。こちらで預かって暮らしてもらうしかない。目に侵食症状が見られるが、今までの誰よりも安定している。水口春斗と同じアクセサリーをつけているのが気になる所。

【生存】


 これは……私かな。学校にいたハルトらしきあれも私のことをユズカって呼んでたけど、私は本当にユズカだったって事かな。

 記憶置換? そんな言葉聞いたこと無いけど。

 ていうか記憶喪失の原因はミカなの……? 

 それに目の侵食症状って? 

 予想外過ぎて感情が追いつかない。

「ただいまー……ってあ、置きっぱなしにしちゃってたか」

 お盆にお茶の入ったグラスを載せてミカが帰ってきた。

 ミカはわたしがメモ帳を持っているのを見たが、焦ってはいなかった。

「あれ、怒らないの?」

「別に見ちゃダメなんて一言も言ってないよ」

「そっか」

 てっきり取り上げられるのかと思ったんだけど。じゃあ思い切ってメモの内容について聞いてみようかな。

「ねえミカ」

「どうしたの」

「ここに書いてあることって、聞いたら教えてくれる?」

「何が知りたいの?」

 特にためらうわけでもないらしい。

「記憶置換って何?」

 私の身に何が起こったのか。それが聞きたかった。ミカは私にグラスを手渡すと、近くの椅子に座って話し始めた。

「あなたは自分自身の事を誰だと思っているの?」

 さっきと同じような質問だ。

「私はずっとクロだと思っていた。けど、一連の出来事で本当はユズカだってことに気づいたって感じかな」

「あら、さっきと違ってすっと答えられるのね。あのメモだけでそこまで変われるなら結果オーライといった所だね。……あなたの言った通り、あなたはユズカとして生きていた。ただ、とある事情で、持っていたありとあらゆる記憶が別の物で上書きされる事があるの」

「とある事情?」

「まあそこには深く触れないで」

「えっ……まあいいや。わかったよ。でも、記憶置換が発生したらどういう感じになるの?」

「本当にありとあらゆる記憶が関係ないものになるのよ。言葉の記憶がごちゃまぜになったり、運動の記憶がある場所に無理やり言語の記憶を詰め込まれたり、生命活動に必要な記憶が他人の記憶に乗っ取られたり」

「上書きされたらどうなるの?」

「動かなくなって最終的には死ぬ」

 死ぬの?!

「それを記憶を消すことでどうにかしたって事?」

「そういうことね」

「どうやって記憶を消すの?」

「ちょっとそれは教えられないかな。人の記憶を自由に弄る事ができる技術だからちょっと簡単には言えないの」

「そっか」

「あなたには申し訳ないことをしたとは思っている。でも、今の私たちにはあなたを救う為にできる事と言えばこれくらいしか無かったの。結局あなたを救うことはできたけど、本当のあなたなのかどうかは要審議ね」

 記憶を消さないと死んでいた。そう言われると仕方ないのかな。

 命と記憶じゃ命の方が大切……だもんね。

「助けてくれてありがとう」

 そう言うと、ミカは目を見開いた。

「いままでの療養対象者の誰からもそんな事言われたこと無いからびっくりしちゃった。みんな何も言わずに苦しみながら死んでいくんだもん」

 たしかにあのメモに残された死亡の二文字の多さを見ると、生きている事、ましてやこうして話していることすらすごいことなのかもしれない。

「私はミカが喫茶ミストにおいてくれる限りはここから離れないよ」

「本当かしら?」

 疑いながらもミカの口調はとてもうれしそうだった。

「本当だよ。……そうだ。まだ聞きたいことがあるんだった」

「答えられる範囲で答えるよ」

「侵食症状って……?」

 そう聞くと、ミカは答えに困った。

「ちょっとそれを説明するにはあなたの協力が必要だね」

「協力?」

「そう、実はとある事情で喫茶ミストの未来がかかっているの。その事情がある意味侵食症状と関係があるのよね。だから、侵食症状について知りたいんだったら、わたし達に協力してほしい。ちなみに聞いたら戻れない。行き先不明の片道切符だよ」

 なんかすごく脅されている気がする。ただ気になることを聞いただけなのに。

「……協力するよ。さっき私がここから離れないって言ったばっかりだし」

 ミカは私の言葉を聞いて胸を撫で下ろした。

「良かった。そう言ってくれると思ったよ」

「ちなみに協力って何をすればいいの?」

 ミカは目を伏せた。

「うーん……言えないかな。まだその時では無いって感じ。時が来たらお願いするから。その時にあなたに拒否権は無いよ」

 やっぱり脅されている。言葉選びが怖い。

「わ、わかった」

 今更やっぱりイヤとも言いづらい雰囲気で引くに引けない。

 ミカは「じゃあ最初から説明するね」と言って話し始めた


「この世にはね、この世には上手く常人の目から隠れているだけで、たくさんの不可解な事象が存在しているの」


 ミカはわざとらしくそう言った。うーん、言葉の意味がわからない。しかし、私の理解力とは関係なしにミカの話は進んでいく。

「私の古い知人はそれらを「怪異」とか呼んでいたかしら。怪異は人間が死んだ時にその人間の強い思いを媒介として発生するの」

「死んだときの思い?」

「ええ、それも強い思いね。怪異は非現実的な物体や現象を発生させる。そしてそれが

「その影響が……?」

「そう、侵食症状。軽いものから、人間として生きる事ができなくなるレベルで体に異変が生じるものまで様々あるの」

「それで私の目にも侵食症状が?」

「ええ」

 ミカ座りながら手を伸ばして、部屋にある姿見を私の方に向けた。

「鏡なんて見せてきてどうしたの」

「あなた、自分の姿を見て何か思わない?」

 黒いパーカーを着た黒いショートヘアーに赤い目。別にいつもの私だ。記憶の中の私と何も変わりない。

「別に……普通じゃない?」

「それなの」

 何が?

「あなた、そんな目してないでしょ」

 ミカが私を指差す。

「目?」

「うん。わたし、あなたを助けた時に見たよ。あなたの綺麗な青い瞳が赤く濁っていく瞬間を」

「あ……!」

 言われて初めて気づいた。確かに記憶の中の私は青い目をしている。なのに、鏡に映る自分が赤い瞳をしている事に何の違和感も抱かなかった。

「気づいたみたいね。これが侵食症状なの。ただ身体に影響が出るだけじゃなくて、侵食症状が出ている本人は自分が破滅に向かっていることに気付けない。自覚症状が無いの」

「じゃあ私はいま破滅に向かって……?」

「いや、あなたのは軽いものだから大丈夫。安心して」

「良かった」

 少し安心した。しかし、同時にある疑問が浮かび上がる。

(私は何の怪異に侵食されたの)

「とまあ、これが侵食症状の説明ね」

 ミカは椅子からゆっくり立ち上がる。そして、言葉を続けた。

「普通の人はこんな事知らないんだよ? でも、遥か昔から怪異というものはこの世に存在してきた。世界の裏側にベッタリと。そして今日、この瞬間、あなたは怪異について知ってしまった。もうあなた普通の人なんかじゃない。怪異に侵食され、怪異の存在を知ってしまった。さっきも言ったけどわたし達に協力してもらうからね」

 ミカの鋭い眼光に気圧される。怖い。こんな雰囲気を纏う人だったんだ……。

 コンコン……。

 部屋の扉からノックの音がする。

「ねぇ、ナツたちやっぱりクロに会いたいんだけど」

「まだ……ダメ?」

 扉越しにナツとフユの声がする。

 ミカはチラとこちらを見ると、優しい声で言った。

「うーん、もう良いよ。入りたかったら入っておいで」

 ミカがそういった瞬間、ドアが勢い良く開け放たれた。そして、二人の少女がものすごい速さで部屋に入ってきた。

「「クロー!!」」

 私目掛けて走ってくる。勢いを殺せず、二人同時にベッドにダイブした。

「うっ」

 すごい衝撃だ。そして流石に重い。二人とも寝ている私の上にのしかかっている。全体重を私が支えている。

「良かった! クロ生きてる!」

「フユたち、クロを守れなくて悔しかった……」

 二人とも涙目だ。私もナツとフユを見ていたら視界が滲んできた。

「私は二人の気持ちだけで嬉しいよ。実際こうしてみんな生きてるんだから最高じゃない?」

「うわーん! クロー!」

「ごめん……ありがとう……」

 二人とも大泣きしてしまった。ずっと私を引っ張ってくれていたけど、やっぱり年相応なのかな。年齢知らないけど。でも話し方といい、顔立ちといい、私よりは年下だと思っていたんだよね。ようやく二人の年下らしいかわいい姿が見れた。

 二人の背中をさすってなだめていると、部屋の扉が開く音が聞こえた。音のする方を見ると、ミカがドアノブに手をかけている。

「あれ、ミカってばどこかに行っちゃうの?」

 まだ聞きたいことがあるんだけど。

「あなたも三人だけの時間が欲しいでしょう?」

 別にそんな事微塵も考えていなかったけど。まあミカなりの配慮なのかな。ミカが部屋を出る直前、思い出したかのように私に一つ質問をしてきた。

「あなたは全ての記憶を思い出せたと思う?」

 ミカの言葉にナツとクロは今までに見たこと無いくらい口と目をを大きく開けて驚いた。

「……うん。全部じゃないかな」

 質問の意味がわからない。大体生まれてから全ての記憶を持つ人なんてごく少数だ。私を含めて大部分の人間の記憶なんて、昨日食べた夜ご飯も思い出せないくらい脆いものだ。だから、全部なんて言われたら確信を持ってはいとは言えない。ただ、失われていた記憶が戻った感覚はあった。

「そう、なら良かった」

 ミカはそう言うと部屋を離れてしまった。

「えっ?! クロってば記憶が戻ったの?!」

「じゃあ……もうクロじゃない?」

 二人ともちょっと悲しそうだった。確かに、クロって名前をつけてくれたはこの二人だもんね。

「いや、私はクロだよ。本当の名前の記憶もあるけど、私がここにいる間はクロだから。安心して」

「「よかったー」」

 二人は私の上で安心したかのように胸を撫で下ろした。そろそろ動いてくれないかな。

「そうだ!」

「どうしたの」

 ナツが突然大きな声を出す。

「今日は三人で寝ようよ」

「良いね……」

 私は良いなんて一言も言ってないけど。

「私はさっき起きたばっかりでまだ全然眠たくないよ」

「ナツもだよ」

「フユも……」

 寝られないじゃん。

「でもさ、みんなで一緒にお話したいな。クロの記憶とか今までの体験とか気になるし」

「みんなで夜更かししていっぱい話そ……?」

 二人はそう言うと、布団の中に入ってきた。私を挟むように寝て、私はもう逃げられない。

「まぁ、楽しそうだからいっか」

「やったー! ナツたち、気になることがたくさんあるんだよ」

「フユたちに全部教えて……」

 窓の外は夕焼けに染まっている。オレンジ色に染まった雲がゆっくりと流れていた。まだ夜は始まってすらいない。今日はまだ眠れなさそうだ。

「わかったよ。今日はとことんお話しよう。何が知りたいの? 全部答えてあげる」

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