第4話

 教室に設置されたスピーカーからチャイムが聞こえてきた。

 外からの陽の光がぽかぽかしていて、私は教室の一番後ろの窓際に配置された席でうとうとしていた。

 広い教室には人が数人。顔はよくわからないけど、何かの話し声が聞こえてくる。何を話しているかは分からない。

 黒板の上に掲示された横に細長い紙には「協力の心」という、意味の分からないスローガンのような物が書かれていた。

「あれ、眠たそうだね。夜更かしでもした?」

 私の席に誰か近づいてきたかと思うと、ハルトだった。

 ああ、これは夢か。

 ハルトが出て来るということはそういうことだ。

 だって毎日のように夢を見て、夢には毎回ハルトが出てくるんだもん。イヤでも気づいちゃうよ。

 どうにかして起きられないかな。私の夢の終わりはいつも暗闇の中苦しみもがくだけだから、できればそんな事になる前に現実世界へと戻りたい。あの苦しさ、嫌いなんだよな。

 少し意識を集中してみても、立ち上がってみたり、座ってみたりしても、逆に目を閉じても、全く夢の世界から出られそうにない。

「だってここの席暖かいんだもん。自然と眠気が襲ってくるんだよね」

 あれ。これは私の声? でも、私はそんな事言ったつもりは無いけど。

「僕の席と変わってほしいよ。廊下側は日当たり悪くてさ」

「いやいや、ここは私の特等席だから」

 そう言って私は机に体を覆いかぶせる。

 間違いない。私の意識とは関係なく体が動く。筋肉も声帯も、誰かに乗っ取られたみたいに、私のコントロールを一切受け付けない。何も言わないでおこうとしても、勝手に言葉が出てくる。

「そう言うと思ったよ、でももう時間だよ。一緒に帰ろう」

 嫌だ。ハルトと一緒に居たらまた悪夢を見ることになるじゃん。

「もちろん。ハルトと一緒に居る時間が一番楽しいんだから」

 ああ、言いたい言葉が強制的に上書きされていく。なんだこれは。

 助けてほしいというか、深刻さを受け取ってほしくて表情を作ってみようとしたが、表情筋が動く気配はない。動かせない、固いというより、脳の信号が筋肉に送られていないような感覚だった。逆に私の体は、なにか別の脳が動かしているのではないかという気にもなった。率直に言って怖い。夢の世界だと分かっていても怖かった。

 私の体は制御が効かず、いきなり椅子から立ち上がった。

「じゃあ帰ろっか」

 私の体は勝手にそう言って席を後にした。

「あ、――。今から私の勉強会しようと思ってるんだけどどう?」

 近くの席に居た、初めて見る女子から声をかけられた。相変わらず私の名前は何故か聞き取れない。

「あー……ごめん。私今からハルトと一緒に帰るから」

 本当の私はそう思っていないが、やはり勝手に私の口からセリフがポンポン出てくる。

「そっか。――は付き合ってたんだっけ。邪魔してごめん」

「いやいや。今度一緒に勉強しよ」

 私の体は勝手にそう言って教室のドアを片手で思い切り開けた。ドンと大きな音が鳴った。私だったらそんな勢いよく開けないけど。そもそも現実でそんなムーブしたらイメージが悪くなるよ。

 教室を出て、少し歩く。後ろから足音が着いてくるが、話しかけられることはなかった。

 見た感じ、校舎はコの字型になっていて、四階建てだろうか。校舎に囲まれた部分は中庭になっていて。噴水と桜の木が見えた。

 噴水の水はそれ程勢いはなく、せいぜい舞い散って落ちた桜の花びらを洗い流す程だった。

 ある程度歩いた所で、私の体は急にグッと曲がった。その先には階段が。

 階段を一段一段降りる。その途中で後ろを振り向く。

「ハルト、今日は何するの? まだ帰りたくないよ」

 私が勝手にそう言った。

 そこで突然、私は浮遊感に襲われた。

 かかとが段差を捉えられず、つま先が床から離れた。体がどんどん上を向いていく。

 ハルトの表情が驚きに染まっていくのがわかった。

 あ、落ちるんだ。体の自由が効かない状態で、誰かに体を操られてそのまま落ちるんだ。

 いや、いいでしょ。ここは夢の中なんだから。階段から落ちればその衝撃で起きるでしょ。ジェットコースターの夢みたいにさ。

 いやでも落ちるのって怖いよ。痛いかもしれないのに。

 目を閉じて衝撃に備える。

「うお、危ねぇ……」

 しかし、実際に感じたのは衝撃ではなく、手首を掴まれる感触だった。

「もう、危なっかしいね。怪我するよ」

 目を開けると、ハルトが私の右手首をがっつり掴んでいた。

「えへへーごめんごめん。ちょっとバランス崩しちゃった」

 もっと感謝の気持ちと危機感を持て。

 助けて貰ってその軽さは無いでしょ。

「毎回毎回本当に……気をつけてくれよ。ほら、帰るぞ」

 そう言って、私の体勢を安定させると、ハルトは私の手を引っ張って階段を降りた。

 自分では歩こうとはしていないけど、階段を降りる感覚はたどたどしく、もう一度転びそうになっていた。

 どうにか階段を降りきると、ハルトは玄関の方に向かわず、中庭へ入っていった。あれ、帰らないのかな。疑問を感じても何も言えない自分がもどかしい。

 ハルトは何も言わず、中庭にある大きな桜の木の下にポツンと置かれたベンチに座った。私もそれに続いて座る。

 白い校舎の壁に囲まれた中庭には私たち以外誰もいない。とても静かだ。他の人はもう帰ったのだろう。

 桜の花びらがいくつか宙を舞う。

「桜、綺麗だな」

「そうだね」

 頭上を見上げると、桜の木は満開で、青い空が全く見えなくなっていた。

「ごめんな、いきなりこんな所に呼んで」

 え、ここまでハルトに着いてきてたのに。記憶なくなったの?

「どうしたの? 何かあった?」

 私も勝手に受け入れるんじゃないよ。

「実は、伝えないといけないことがあって」

「そんな改まって……どうしたの?」

 今まで見たことの無い、ハルトの思い詰めた表情に、私はとても緊張して何も考えられなくなった。

 少しの沈黙の後、ハルトはゆっくり愚痴を開いた。

「次の桜が咲く頃には、君と一緒に居られない」

 別れ話か。だからどうしたというんだろう。

「え、別れるって事? ちょっと、どうして?! 私の何が悪かったの……? 全部直すからさ……だから嘘って言って!」

 制御出来ない私の体は喉が痛くなる程声を荒げた。視野が狭くなる。周りの景色が見えない。

「違うんだ」

 ハルトは焦りながら私を制止する。

「何が違うの」

 私の声は涙声になっていた。視界もぼやけている。

「僕、余命宣告されてさ」

「……え?」

 ハルトは真剣な顔つきで話を進める。

「医者が言うには、多分あと半年くらい。それで僕は明日から病院生活なんだ」

「そ、そんな話聞いてない!」

「そりゃもちろん。だって言ってないもん」

「そんなの酷いよ! ……もっと早く言ってくれれば気持ちの整理もついたのに」

「君には純粋な気持ちで接して欲しかった。余命があるからって無理も我慢も気遣いもして欲しくなかった」

「そんな――」

 その後に続く言葉は私から出なかった。

 ハルトと私の間を二つの桜の花びらが二重螺旋を描きながら落ちていく。

 そよ風が頬を撫でる。涙に触れて冷たかった。

 花びらは風に舞って、片方だけどこかへ飛んで行った。もう片方は地に落ちていく。

 落ちた花びらは二度と風になびくことはない。

 ただ私は落ちた花びらをずっと見つめていた。

 ふと、更なる風が吹いた。さっきとは違う、飛ばされそうになるほどの突風だ。

 桜の木は激しく揺れ、花びらを大量に落とす。それは桜吹雪になっていた。

 私の周りを囲うように桜が舞う。あまりの多さに私の周りは桜だけになった。

 風の音は長い間鳴っていた。桜も長い間舞っていた。ようやく風が落ち着いて、桜吹雪が消えた頃、私は知らない場所にいた。

 そこは暗闇の空間だった。光源はなく、しかし青黒く薄暗い。壁はなく、どこまで続いているか分からない。上を見あげても特に何も無い。床は水面のように、青い瞳をした私の姿を反射していた。

 周りを見渡していると、だんだん目が暗闇に慣れてきた。そこで私は視線の先に何かある事に気づいた。

 それは歪な大きい球だった。宙に浮いて、何かに反発するように上下に動いている。全面中央に一つだけ目がついているが、それは力無くどこか明後日の方を見ている。

「助けて」

 声がする。どこからだ。いや、信じたくない。まさかあの球から声がするなんて。

「苦しいよ」

 この声は……ハルト? あれがハルトだって言うの?

「僕はここにいるよ」

 目がが動く。ぐるりと上下左右一周すると、急に私の方を向いた。目がギロりと見開かられる。黒い瞳は常に小刻みに震えている。しかし、私の方を見ている気がしてならなかった。

 しかし、目の前の人形はそれ以上何もしてこない。気を張りつめていると、水音のようなものが聞こえてきた。

 よく見てみると、目からから黒い液体が滴り落ちる。一滴、また一滴と。それは黒い涙であった。

 液体の滴る速さは次第に速くなる。ドロドロとしたものがどんどん床に落ちる。液体が落ちる事に球は音もなく形を崩していく。まるで中身が無くなっていくようだ。そのうち球は崩れて萎み、外殻も無くなる。瞳も無くなった頃にはグツグツとした黒い水溜まりがそこに出来上がった。

 水溜まりは絶えず蠢く。徐々に湧き上がる。それから黒い水はだんだん何かの形を成していく。いや、私はこれを知っている。

 間違いない。ハルトだ。黒いハルトだ。あの歪な球は目の前でハルトになった。

「助けて」

 影に覆われたハルトは徐々にこちらへ歩み寄ってくる。

「苦しいよ」

 ずっと苦しそうな表情をしている。今にも叫び声をあげそうな苦悶の表情だ。

「僕はここにいるよ」

 ハルトはそう言いながらどんどん近づいてくる。もう手を伸ばされたら届いてしまうくらいの距離だ。逃げようとしても体は動かない。動けない。

 そのうち、彼は目の前に来る。もう鼻が触れそうだという距離でハルトは立ち止まった。

「助けて、結秋」


 ***


「クロー、朝ごはんの時間だよー、早く起きて……ってどうしたの?!」

 体を揺さぶられる感覚で目を覚ます

「ん……あれ、ナツ……? どうしたの」

「それはコッチのセリフよ! 涙なんて流して。何があったのよ!」

「え?」

 頬を拭うと、手に水のようなものがついた。

「というかどうしてベッドに座ったままボーッとしてたの? そもそも起きてたの? とにかくいつものクロじゃないよ。……何かあった?」

 どうしたんだろう。ナツが必死だ。こんな子だったっけ。

「変な夢を見た」

 何かあったかと聞かれたら確かに何かあった。私が正直にそういうと、ナツは「また?」とでも言いたそうな表情をした。

「ちょっと1回マスターに聞いてもらおう。何か分かるかもしれないし。モタモタしないで、マスターが出掛けちゃうから」

 ナツはそう言うと、私の手を強引に掴んで部屋から連れ出す。私は階段を何回も踏み外しそうになりながら何とか一階に辿り着いた、

「フユ、マスターは?」

「ん……? マスターはさっき出掛けちゃった……」

「遅かったか」

 ナツはため息をついた。

「どうしてナツはそんなに慌ててるの」

 私はカウンターの椅子に座って聞いた。今までのナツと雰囲気が違う。

「だってクロってば毎日のように悪夢を見ているでしょ? そんなの普通ありえないんだから。特に今日なんかありえないかったんだからね」

 ナツも隣に座って答える。

「そんなに?」

 自覚ないけど。

「いつも悪夢にうなされて起きる人間が今日はベッドで涙流しながらただ座っているなんて普通ありえないでしょう。虚空を見つめてたし。部屋入ってナツは怖かったんだからね」

「本当に?」

 信じられない。

「どうしてナツがここで嘘をつかなくちゃいけないのよ」

「まぁ、そっか」

「クロ……話聞いてたけど大丈夫そう? 一応朝ごはん作ったけど……食べる?」

 フユがカウンター越しに聞いてきた。確かに言われてみればいい匂いがする気がする。お腹すいてきた。

「食べようかな」

「わかった……」

 そう言ってフユはまた用意を始めた。

「フユー。クロはマスターに見てもらった方が良いよね」

 ナツは隣で冬の背中に話しかける。

「うん……できるだけ早い方が良いかも」

 フユも振り返らずに話す。

「マスターは何処に行ったの?」

「わかんない……でも、きっといつもの場所だよ。……まさかナツってば今から連れて行くつもり?」

「そうだよ。クロのことになるとちょっといろいろ考えちゃうんだよね。フユも一緒に来る?」

「……ナツが行くならフユも行くよ。でも、ナツの気持ちはわかるけど、そんなに急がなくてもよくないかな……? そもそも、クロを『あの場所』に連れて行くこと自体危険な気がするんだけど……」

「ナツはクロをこのままの状態で放置するほうが危険な気がする。マスターだって、またしばらくの間は向こうに籠もりっきりだと思うし。次にマスターが帰ってきた時にクロが元気――このままの状態だって保障はどこにもないよ」

「わかった……。じゃあみんなで朝ご飯を食べたらマスターの所に行こう」

 私にはどうしてナツとフユがこんなに深刻な雰囲気で話しているのかがわからなかった。


 ***


 厚い灰色の雲から大粒の雨が大量に降り注ぐ。アスファルトは黒く濡れ、所々に大きな水たまりを作っていた。そんな暗く重い雰囲気の街を三人で歩く。右手にナツ、左手にフユがそれぞれ透明な傘を差してくれて、相合い傘というか二人三脚というか、そんな不思議な感じになっていた。

「二人って外でもメイド服なの?」

 純粋な疑問だった。わざわざ店の外に出て、こんな空模様なのに動きづらそうな服を着ているなんて。

「マスターの所に行くからね」

 答えになってなくない?

 傘に当たる水音だけが頭の中で反響している。時折、空が稲光に包まれたが、それでも声を上げる人はいなかった。というより、声を上げるような雰囲気ではなかった。ただ、水たまりも厭わずに真っ直ぐ進む。

 私の左手には高い網状のフェンスが相変わらず建てられている。大きな穴にはやはり雲がかかっており、下の様子はわからない。

「ミカのいる所ってここから遠いの?」

「うーん……少しだけ歩くかもね……。疲れたら言うんだよ……?」

 フユはそう言ってくれた。疲れたって言ったら休憩させてくれるのかな。まだ歩き始めてそれほど経ってないけど。

「あれ、見たことある子がいるなー?」

 後ろから誰かの声が聞こえて私達は足を止めた。振り向くと、黄緑の瞳をした金髪の少女が傘も差さずに道の真ん中に立っていた。

 誰だっけ。どこかで見た気がする。

「ちょっと! その感じ絶対にウチのこと忘れてるでしょ! この前公園で一緒にお話したじゃん! ちょっとだけど」

「――ミドリ?」

 私がそう言うと、眼の前の少女は満足そうに頷いた。

「そうだよ。ミドリだよ。よかったー、忘れられてたらどうしようかと思ったよー! ヨイちゃんはウチの一番の友達だからねー」

 ミドリは満足そうに笑顔を浮かべながら一歩、また一歩とこちらに歩みを進める。

 そんなミドリから私を守るかのようにナツとフユが前に立った。

「あなた、誰?」

 ナツが言う。顔こそ見えないが、警戒しているようだ。

「……どうしてここにいるの?」

 フユもナツに続く。

 ミドリは引きつった表情をしていた。

「ちょっと、どうしてそんな顔をするのよー。ウチはミドリ。ヨイちゃんの一番の友達で――」

「『ヨイちゃん』ってこの子の事? この子はクロよ。他の何者でもない。ナツたちが大事にしている子なの。変な事吹き込まないでくれる?」

 こんな怖いナツ見たことない……。

「フユたち少し急いでいるんだけど……もし邪魔するようだったら少し乱暴しないといけないかも……」

 フユは何処からともなく拳銃を取り出した。銃口はミドリの方を向いている。引き金にはとっくに指がかけられていた。

「ちょっ、銃ってそんな大げさじゃない? 私はただ知ってる子を見つけたから声をかけただけだよ」

 ミドリは両手を上に上げて攻撃の意思が無いことを示している。

「何言ってるの。あなたはただの人じゃないでしょ。知ってるよ。ナツたちの邪魔をするんでしょ」

 ミドリはそう言われた瞬間、口の端を上げた。

「なんだ、最初からお見通しって訳ね」

 え、どういう事。何もわからない。

「……早く去ってくれないかな?」

 フユはそう言って銃を構えたまま一歩前に出る。

「わかったよ。離れればいいんでしょ」

 ミドリは両手を上げたまま私達に背中を向ける。

「――128、56」

 ミドリが謎の数字を口にした。いきなりどうしたんだろう。

「……っ! マズい! 離れないと!」

 ナツが突然焦りを見せた。ナツは、私の手首を潰されるくらいの力で握って、私を引きずるようにその場を離れようとした。

「ターゲットを目の前にしてただで帰る訳無いじゃん」

「……させない!」

 ナツに引きずられながら、私は背後で銃声を聞いた。

「遅い」

 指を鳴らす音が聞こえた。

「え?」

 次の瞬間、爆音とともに私の体は宙を舞っていた。

 どの家よりも高いところにいる。雨粒を身体全体で受ける。

 すべてがスローモーションに見える。左右を見ると、ナツとフユも飛ばされている。下を見ると地面がえぐれていた。爆風に飛ばされたのだろうか。

 網状のフェンスを軽々と超える。あれ、これって大穴の中まで落とされるって事?

 あ、これ死んだ。これ死ぬやつだ。私こんな意味わかんないイベントで死ぬの?

 今までの記憶がフラッシュバックする。ミカに出会って、ナツとフユに出会って。

 ああ、走馬灯が弱すぎる。記憶喪失の弊害が死の間際に出てくるなんて。

 もう、私はどうしようもないんだ。

 私は腕を天に伸ばした。どうしようもなくても、助かるのであれば……。

『みんなと一緒に。まだ死にたくない』

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