あとがき

人生で初めて完成させた散文です。

実は所々に七五調が紛れ込んでいます。短歌、川柳、都々逸のオンパレードとなっておりますので、お時間のある方はよければお探し下さい。


以下、へーるしゃむ(https://twitter.com/195547sc?s=21)さんより頂いたプロットです


AとBの二人の子供は、大人たちに内緒で、森の中の打ち捨てられた廃屋(木挽小屋)を秘密の隠れ家にしていた。

 二人はそこを拠点に森や川で遊んだり、くだらない話をしたりしていた。Bは絵を描くのが好きで、よく風景画を描いていた。

 ある日、BがAに対して「話したいことがあるので、✕✕日は絶対にこの場所に来てほしい」と言い出す。Aは来る約束をするが、当日は台風の影響で出かけることができなかった。Bの家に電話をしようとしても、雨の影響で停電が起きて不通になってしまっている。もしかしたらBが隠れ家に行ってしまっているかもしれないと思い、Aは出かけようとするが、親にとめられてしまう。数日後、Bの死体が川の下流に浮かんでいるのが見つかる。


 Aはその後成長し、絵を描くようになる。モチーフはいつもBと一緒に遊んだあの隠れ家にまつわる風景だった。

 ある日、Cという人物に、どうしていつも同じような風景を描くのかと訊ねられたAは、Cに起きたことのすべてを話す。CはAに、「その場所は今どうなっているのか?」と訊ねるが、Bがいなくなってからそこを訪れていないAには答えられなかった。


 そこでAは久しぶりにその隠れ家を訪れることにする。雨が降っていた。(隠れ家にむかう途中には川の上を伸びる古い木橋があったが、申し訳程度につけられていたはずの欄干がずいぶん前に外れてしまっているようだった)

 隠れ家に入ると、いつも二人が使っていた古いテーブルの上に、贈り物らしき包みが埃を被っているのが見つかる。それがBがAのために用意したものなのかどうかはAにはわからない。

 Aが小屋を出ると雨が上がっていた。Aはそれからも絵を描き続けることにする。


・性別、名前、年齢、A・B間の感情はお好みで決めてください。

・舞台は現代でもファンタジーでもご随意に調整をどうぞ。

・BがAを呼び出した理由は告白でも謝罪でも引っ越しの報告でも、明かさなくてもお好みで。Bは「Aが約束を守ろうと隠れ家に向かっているかもしれない」と思って隠れ家に向かったはずですが、おまかせします。

・ラストで見つかるもの、見つからないものも好きに改変してください。

・もう少し縛りがほしい人は『AはBが言おうとしたことを永遠に知ることができない』ということを物語中で消化してくれると嬉しいです。


大変かもしれませんががんばってください。

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記録 長雨 藤吉 @nagasametoukichi

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