発見①
初めてのハントから1ヶ月が経った。その約3分の1はコンバートしてハントに出ていた。
左腕を失ってなんとかネストに戻った後、初めて手に入れたゲノムを使ってSAを修理した。ただそんなに多くのゲノムは持ち帰れなかったから、左腕の新しいパーツを作ってしまうとそれだけでゲノムが無くなってしまうため、左腕は予備のSAから移し替えた。
その代わり手に入れたゲノムでもう少し装備を充実させる事にした。
まずはフォトンダガー。良く考えたら倒したアライフを解体する物を用意して無かったことに気が付いた。たぶんまだ接近戦は不安が多いから、解体用の物で良かったのでソードでは無くダガーで十分だ。刀身の部分は金属製だけど刃の部分だけフォトンで生成される。激しい衝撃を受けると刀身が変形してしまうためあまり戦闘には向いていないかも知れないけど、その代わりフォトンの消費が少なく長時間使用出来る。解体が主な使用用途なら、むしろこっちの方が適している。
次にハンドガンも一応用意した。名前はレベッカって言うらしい。12発の弾丸が入るマガジンを入れることが出来て連射も出来る。でも結局この1ヶ月間、こいつを使う事は無かったな。まぁこいつを使わなきゃならない状況はそもそもかなりやばい状況だからな。
この1ヶ月はほぼ危なげなくハント出来ていたと思う。遠距離からライフルで狙撃。で、仕留めたアライフの所まで行き残骸を解体。出来る限りゲノムを失わないように回収、の繰り返しだった。
繰り返しと言ってもたくさんの新しい発見があった。
近隣に生息するアライフの種類は初日の2種類の他に3種類確認出来た。その全てのゲノムを回収しネストに持ち帰ると、ジェネレート出来る装備の種類が少し増えた。ただジェネレートするには幾つか条件がある事に気が付いた。ゲノムってアライフによって種類が違う。例えばこっちのアライフのゲノムを3個、こっちのアライフのゲノムを5個、と言った具合に決まった種類のゲノムを決められた数用意しないとジェネレート出来ないと言う訳だ。
何でもかんでもゲノムを集めればいいって訳じゃ無いのか。なんだか大変だなー。
そしてもう一つの発見。集めたゲノムの種類が増える毎に、ジェネレーターに付いてるブラウザの機能もアップデートされる。ほとんど意味をなさない機能だと思ってたから今まで使った事無かったけど、それはゲノムの種類が少なかったからだ。今までは検索してもほとんどヒットしなかったけど、今は前より少し多くの情報が閲覧出来た。その新しい情報の中でボクが最も興味を惹かれたのが植物についてだ。なんとネストの周辺に自生していた花の情報が閲覧出来た。すぐに次のハントの帰りに、その花とその周辺の土をネストに持って帰ってきた。その花は今もちゃんとネストの中で咲いている。
癒されるぅー
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