第4話

皇太子は、すぐに別邸に行ったけど、

鍵が掛かっていて、入れなかった。



庭を見ると花が全部摘んであった。

確かここは、カノンが好きだった花、、、


そこにプリンスがやってきた。


「コンフィール様こんなところにどうされたのですか?」


「プリンスは?」


「ご指導の時間ですわ。今日が最後になるそうです。昨日で全て、終わり、今日は挨拶だけって、、、」


「予定より早くないか?」


「カノン様が、もう教えることないわ。終わりって、、、

あれ?ここのお花、昨日まで咲き誇っていたわ。

全部ないわ。カノン様は、とても気に入っていたお花よ。確か、フィールというお花よ。」


「フィール?フールか?」


「いえ。カノン様は、フィールと言っていました。コンフィールと似ていると思っていたから、覚えているわ。」


部下にこの花を調べさせた。

「皇太子、この花は、毒です。別に外に咲いている時、害ではありません。」


「だから、カノン様は、気がついて刈り取ったのね。」

気がついて、いや今までそんなことなかった。おかしい。


「その花は?どこにある?」


よく見ると、花びらが、入り口3枚落ちていた、、、


「まさか」


入口の鍵を壊して、中に入った。


「プリンス、入ってきてはいけない。自分の部屋に戻って。」

プリンスは帰った。



部屋の前に、一人の女の子がいた。

「退きなさい」

何も反応しない。。そーいえば、聞こえないと、、

顔を見て退くように言うけどその子は、どかなかった。


「カノン!」


鍵が掛かっているから、開かなかった。

また蹴り倒した。

そーすると、強烈な匂いが充満していた。

「皇太子、、離れてください。ここは危険です。」


「カノンは?」


部下は、部屋に入り、窓を開けて、充満した空気を外に出した。


「どうぞ入ってください。」


「カノン!!」


今まで見たことのない顔だった。

赤い唇。頬は、ピンク。顔色は白い。

何より微笑んでいた。


「カノン!!」

何度も呼んでも、返事はしなかった。


心臓を触るとまだ動いていた、呼吸もあった。

「医師を呼んでくれ。本邸のカノンの部屋に運ぶぞ。」

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