第156話 訪ねた訳
新規小説を出しました‼良ければ見ていって下さい‼
https://kakuyomu.jp/works/16818093072805970835/episodes/16818093072806959875
「母さん。愛華と話をする前に、少しだけ時間をくれないか?正直後でもいいと言われる話題かもしれないけど、今のうちに話をしたいんだ。」
「私は一向に構わないのだけど…愛華は大丈夫かしら?」
「私も大丈夫。何か私に話があるんだよね?」
俺は愛華に向けて話しかけた。
「愛華。俺は1つ聞きたいことがあるんだ。」
「何を聞きたいの?というかお兄ちゃんから話しかけるなんて珍しいね。」
「そんなに珍しいか?まぁ良いや…俺が聞きたいのは、たった1つ。どうして愛華は俺についてきてくれたの?」
「えっ当たり前じゃん。私はお兄ちゃんのことが心配でついてきたんだよ。」
「勿論。それも分かってるつもりだ。俺のことを心配してくれたのは分かる。でも、それ以外にもなにかあるんじゃないか?こういうのは可笑しいが、俺に着いてこなくても良かったんじゃないか?」
俺は勘違いされないためにも補足をすることにした。
「これだけだと勘違いされそうだから補足をしておく。これはあくまで俺の考えだ。愛華はわざわざ父さんと母さんの家から離れる必要はなかったんじゃないか?あの当時は全面的に俺のほうが悪かっただろうから、愛華がわざわざ家を出ることにメリットはない気がするんだ。」
俺がそういう風に言うと、愛華は少しさびしそうな目をしながら答えた。
「お兄ちゃんの考えも間違いじゃないと思うよ。私だって実際あの家を離れる必要はなかったからね。でも、私にだって抱えてるものはあるんだよ。」
「…厳しい言い方になって悪かった。」
「良いの。そこは気にしてないから。ただ、私も考えていることがあるってことだけは覚えておいてほしい。それにお兄ちゃんの言う通り、メリットはほとんどなかっただろうね。」
「だったらどうして?」
「お兄ちゃんは家からでなくとも、メッセージアプリとかを使えばいいって考えてるんじゃないかな?メッセージアプリであれば直接気づかれずにお兄ちゃんのことを助けることが出来るもんね。」
「俺の考えてることは筒抜けなのか?そのとおりだ。」
「お兄ちゃんの考えてることなんてある程度分かるよ。メッセージアプリはたしかに便利だし、お互いにすぐにやり取りをすることが出来るツールだね。でも、それが必ずしも良いとは限らないんだ。」
そう言うと愛華は立ち上がって俺の顔を見て言い放った。
「お兄ちゃん。メッセージアプリの致命的な欠点…分かる?」
「いや…あるのか?」
「当たり前じゃん。致命的だよ。メッセージアプリは確かに便利で、遠く離れている人と遣り取りをすることが出来る。でも、文という性質上、感情は乗らない。どれだけ工夫しようとしてもやっぱりそこは難しいと思うんだ。」
「…なるほど。確かにそういう考え方もできなくはないね。」
「それに、お兄ちゃんは直接言葉をかけられるのと、何かを通して伝えられる言葉…どっちの方が慰めになると思う?わたしは、慰めじゃなくて日常の会話だとしても直接したいなって思うよ。」
「直接…か。だからあの家から出ておじいちゃんの所に来たのか?」
「そうだよ。お兄ちゃんなら、おじいちゃんを頼ると思って。」
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※以前より告知していたリメイクverの作品を投稿しました‼
こちらのリンクから飛べるので是非見ていってくださいね‼
https://kakuyomu.jp/works/16817330668061640796
お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
10~
なんか会話ばっかりになってしまってすみませんでした…
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