第155話 母と妹
新規小説を出しました‼良ければ見ていって下さい‼
https://kakuyomu.jp/works/16818093072805970835/episodes/16818093072806959875
「今戻ったわ。それと…愛華にも話があるの。もしよければ聞いてくれないかしら?」
母さんは決心をつけたような顔で愛華と話し始めた。その顔はあの時の俺を無視し酷い言葉を浴びせた母と同じとは到底思えなかった。
「…分かった。お母さんの話は聞くよ。」
「ありがとう。私の話を聞こうとしてくれて。貴方は本当に偉い子だわ。」
「そういうのいいからさ。早く話をしてくれない?私だって本当はお母さんとまだ話したくないの。お兄ちゃんは真正面からぶつかっていけるかもしれないけど、私はお母さんとお父さんがしたことをまだ許しきれてない。」
ここからヒートアップしてしまうとまずいと思い、俺はフォローに入ることにした。
「愛華ストップ。今は母さんの話しを聞こう。愛華だって勿論言いたいことがあるだろうけど、少しだけ待って。お母さんの話を聞いてからでも遅くはないでしょ?」
「まぁそれはそうだけど…」
「これ以上ヒートアップすると、お互いに話が進まなくなっちゃう。そうすると、またお互いに喧嘩になる。そうなったらせっかくのこの機会も次に持ち越しになってしまう。そうなったら、愛華だって嫌じゃないか?」
「…うん。私も話をなぁなぁにしたいわけじゃない。でも、どうしても心の中の気持ちが抑えられないの。お母さんとしっかり話をしたいって思ってるけど、それ以上に今まで思ってたけど言えなかったことが溢れてくると言うか…」
「その気持ちはわかるよ。俺だってまだまだ思ってること、考えてることはあるよ。ただ取り敢えず、母さんの話しを聞いてあげて。」
「…お兄ちゃんがそこまで言うなら。」
愛華はちゃんと頼めば大抵のことはその通りにしてくれる。押しに弱いという表現が正しいのかはわからないけど、ちゃんと話しをすれば分かってくれるいい子だ。
今も俺の話しを受けて、母さんの話しをしっかりと聞こうとしてくれている。正直、愛華が今も昔のように俺の話を聞いてくれることには驚いている。
もう自分の考えで行動した方が良いのかもしれない。いつまでも俺が意見を言うことはできないし、突如として会うことができなくなるかもしれない。
そうなる前に俺の話しを聞かなくても行動できるように愛華を説得することにしよう。愛華もこれからは自立して自分の生活をしてほしい。
俺の事を追いかけてわざわざここまで来てくれたあの子にこんなことを言うのはおかしいかもしれないが、別に俺についてくる必要はなかったはずだ。
勿論ついてきてくれたのはとても嬉しかった。当時はとても辛かったから、自分の味方になってくれる人が多いというのは心の支えにもなった。
でも、愛華にだって愛華自身の生活がある。わざわざそれを壊してまで、俺についてくる必要はない。スマホにはメッセージを取り合うことが出来るよう、お互いにアプリをインストールして登録している。それを活用すればいいだけの話しだ。
それを利用すれば、愛華はこんな目に合わなくて済んだのだ。それなのに俺についてきたのには愛華なりの理由があるはずだ。
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※以前より告知していたリメイクverの作品を投稿しました‼
こちらのリンクから飛べるので是非見ていってくださいね‼
https://kakuyomu.jp/works/16817330668061640796
お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
10~
なんか会話ばっかりになってしまってすみませんでした…
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