第154話 母

新規小説を出しました‼良ければ見ていって下さい‼

https://kakuyomu.jp/works/16818093072805970835/episodes/16818093072806959875



「…そうか。」


「うん。それよりも母さんとしていた話を聞いたでしょ?俺は正直こっちにいたい。愛華の意見は愛華に直接聞いてほしいけど…」


「ここにいたいっていうのは分かった。愛華は…多分こっちに居たいんだな。戻ってきたくはなさそうだ。」


愛華は父さんが話しかけた瞬間首を横に振って意思表示をした。よっぽどあっちの家に帰りたくないのだろう。


「愛華…こっちでの生活はどうだ?上手くやっていけてるか?」


「上手くやっていけてるよ。少なくともお父さんや、お母さんに心配されるほど問題があるわけでもないよ。特段心配しなくても大丈夫だよ。」


「そうか。それなら俺としても何も言えないな。もしこっちで不自由な思いをしているんだったら連れ出すところだったが、そうじゃないなら連れ出したりすることは無理だな。」


連れ出す…そう言えば父さんに一つ言いたかったことを思い出した。


「そう言えば、数週間前にこの家に来て俺と愛華の事を連れ出そうとしたじゃん。どうしてそんな行動を取ったの?」


「…あの時はな俺たちもいろいろと考えていたんだ。その考えに基づいて行動したわけなんだが…結局は裏目に出てしまったというわけだな。」


「ちなみになんで俺たちの事を連れ出そうとしたのか…理由を教えてくれない?」


「まぁそうだよな。教えないほうがおかしいよな。あの時、お前たちを連れ出そうとしたのはお前たちを外に出しておきたくはなかったんだ。」


「外に出したくなかった?」


「そうだ。わかりやすく言えば、自分にとってだれからも見られたくないものだな。それが他人に露出していて、他人が自由に見ることができる状況になっていると不利益を被るからとでも言えばいいかな。」


「…つまり、俺は父さんにとって不利益を被る人だったって事?」


「端的に言うと…そういうことになる。だが勘違いしないでくれ。昔はそう考えていたと言うだけであって、今はそういう考えじゃない。今はそんな事を思ってないから安心してくれ。」


「そうだったんだ。…ちなみに不利益を被るっていうのは、お店にとってってことでしょ?」


「…そうだ。当時はお店にとって不利益になるとばかり考えていた。もしかしたらいろんな人が噂するんじゃないかって…」


「確かに分かるけど…それで連れ戻そうとしたの?」


「そのとおりだ。連れ戻そうとしたのにはそれが理由だ。本当に申し訳ないと思ってる。」


「別に良いよ。もう謝らなくたって大丈夫。そんなに気にしないで。もう謝ってもらったし…」


「…あぁ。」


なんというか…すごくぎこちない会話しかできなかった。

本当ならもっと話をしたいのに、言葉にしようとすると喉でつまって言えない。


「…」


「…」


無言の時間だけが流れていく。お互いに話をしようとしても言葉が出ない。


そんな状況に呆れてか、おじいちゃんが話しかけてくれた。


「お前たち…そろそろ話をしたらどうだ?さっきっから黙ってばっかりで意味がないぞ?愛華も何か喋って良いんだぞ?」


「う〜ん…まぁそうなんだけどさ、私が話せることもそんなにないんだよね…」


そんな風に時間が経っていった。

そして十分もすると母さんが戻ってきた。









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※以前より告知していたリメイクverの作品を投稿しました‼

こちらのリンクから飛べるので是非見ていってくださいね‼

https://kakuyomu.jp/works/16817330668061640796



お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜



10~






なんか会話ばっかりになってしまってすみませんでした…


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