第153話 少しの逡巡

新規小説を出しました‼良ければ見ていって下さい‼

https://kakuyomu.jp/works/16818093072805970835/episodes/16818093072806959875



「俺は…いや話したいことは有るけど、俺よりも母さんと話をした方が良いと思う。俺とは前回話をしただろう?だから俺と話をするんじゃなくて、母さんと話をした法が良いだろ。」


「いやまぁそうだけどさ…」


俺は少し逡巡した後、頷いて母さんと話し始めた。


「そういうわけなら母さんと話をするね。それで母さん…取り敢えず今までの話しじゃなくてこれからの話しをしよう。」


「これからの話?あぁ…つまりこれからお互いにどう接していくのかってことね。」


母さんは少し悩む素振りを見せた後、俺にこういった。


「ねぇ叶斗。貴方はこっちに戻ってきたい?それとも…そのままこの家にいるか。選んで頂戴。」


「ここの家にいるか、それとも元の家に戻るか…ね。」


俺がその答えを迷うことはなかった。


「当然…と言ったらおかしいかもしれないけど、俺はこっちに残るよ。正直なところ、こっちで生活している方が断然良い。」


「そうよね…通学もこっちからの方が少し距離短いものね。そういう点も考えれば貴方はこっちで生活をしたほうが良いのかもね…」


「うん。それもあるけど、正直一緒にはいたくないんだ。勿論心のなかでは父さんのことも母さんのことも許してるんだ。でも、いざ一緒に生活をするなんて…正直考えられない。」


俺はそのまま話を続けた。


「やっぱり父さんと母さんの事を心の何処かではまだ許しきれてないんだと思う。さっきと言ってることが違うってなるかもしれないけど、やっぱりどこかではまだ許しきれてないんだと思う。」


「私は構わないわ。なにせ私達のせいでこんな風になってしまったわけだからね。貴方もいいでしょ?」


母親は父親は話を振った。突然話を振られた父は少しびっくりしながらも、話し始めた。


「勿論だ。そもそも俺等には何かを命令したりすることが出来ない。それに強制させることだって出来ない。そうしようとすればもっと面倒くさいことに巻き込まれるのが目に見えているからな。」


父親のこの発言を受けて、母親は俺に話しかけてきた。


「これで分かってくれたかしら?私達は、貴方に危害を加えるような事はしないわ。」


「うん。少なくとも強制してきたりしなさそうで安心したよ。正直こっちに来てくれって頼みそうな雰囲気してたからさ。」


「えっそうだったの?」


「うん。なんか反論するなら有無を言わさずに連れて行くって感じの雰囲気がしてたから少し心配してた。」


「…ごめんね。私達も私達でいろいろと話を進めててね…ちょっと気が立ってるみたいだわ。私少し頭を冷やしてくる。その間あの人と話をしていて。」


母さんもいろいろと思うところがあるようで、矢継ぎ早にリビングから飛び出していってトイレに入っていった。


俺はそれを引き止めたりせずに、言われた通り父親と話をすることに決めた。


「父さん」


「…本当にすまなかったな。お前が無駄に苦しむことになってしまった。お前に本来与えられていた時間を俺は無駄にさせてしまった。」


「そこはもう良いよ…これ以上何か話をした所で過去を変えられるわけじゃないしね。」














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※以前より告知していたリメイクverの作品を投稿しました‼

こちらのリンクから飛べるので是非見ていってくださいね‼

https://kakuyomu.jp/works/16817330668061640796



お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜



10~






なんか会話ばっかりになってしまってすみませんでした…


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