第157話 妹の考え



「俺がおじいちゃんの事を頼ると思って、なんの計画もなしに出てきたのか?」


「う〜ん…計画があったか、なかったかと言われると確かに計画はなかったけど確証はあったよ。だって私達にとって親戚に当たる人って少ないじゃん。勿論居るには居るけどさ…近くに住んでいる人は殆どいないじゃん。」


「まぁ…確かにそうだけど。」


「それでお兄ちゃんの性格を考えれば、一番仲が良くて話を聞いてくれそうなおじいちゃんの所に行くでしょ。まぁそもそもおじいちゃんの所以外はないと思うけど。」


「俺の事はなんでもお見通しか?どうして俺の事がそこまで分かるんだ?」


妹だから…そういわれればそれまでかもしれない。だが妹である彼女がどこまで俺のことを知っているのか…俺は知りたい。


「う〜ん…私は、お兄ちゃんの事が家族として好き。だからお兄ちゃんが傷ついて辛そうだったら、それを理解するためにもちゃんと関わりを保つ必要があると思うの。」


「なるほど…その考え方が、俺の後を追うという行動になったわけか。」


「そうだよ。おじいちゃんには迷惑になるかもしれないっていう考えもあったし、お兄ちゃんがもしかしたら遠くの親戚を頼ってるかもしれないって心の何処かでは思ってた。でも、お兄ちゃんなら…って考えるとやっぱりおじいちゃんのところしかないって思ってね。」


「分かった。教えてくれてありがとう。」


愛華が俺の事を思って行動してくれてたのか…まぁそれもそうか。俺の事を思ってくれてなければ、あの家に居ればいいだけのことだ。


「まぁ他にもいろいろと理由はあるけど…大まかな理由はそこだね。お兄ちゃん一人が責められるっていうのは納得いかなかったんだ。今までだってそうだったしね。」


そう…愛華だけは俺の事を庇ってくれた。歪曲して伝わってしまった話を訂正するのに一緒になって話をしてくれた。彼女はいつも俺の味方だった。


「ありがとう。っと…そろそろ母さんと話をしないとな。下手に長引かせるといろいろと予定が詰まるからな。」


「そうだね。それじゃあお母さんと話してくる。」


そう言って愛華はお母さんと話をしに再びリビングへと戻った。俺も話が終わる頃にリビングに戻って再び席につくことにしよう。





「…それで?私に話があるってお母さん言ってたけど、何の話?」


「私達の家に帰ってこない?私達も反省したわ。だからあなた達も帰ってきてくれてもいいと思うの。」


「…お母さん。それ本気で言ってる?」


「本気よ。というか本気じゃなければこんな事を言ってないわ。あなた達にとっては目の上の敵かもしれない。でも、私達にとっては大切な子たちなの。」


「その大切な子達の事を放置気味にしている人が何を言ってるんだか。というかお兄ちゃんに関しては、毎回激しく責めていただけじゃん。それで大切な子?笑わせないで。」


「そういう意図じゃないの。私達にとって確かに大切よ。大切だから、あんな風に強く接してしまったの。」


「大切だからって失敗を強く責める親はいないよ。確かに失敗したり、悪いことをすれば叱られたりするのは普通かもしれない。お母さんやお父さんもそういう風に育てられたのかもしれない。でも、今回のは違うでしょ。お兄ちゃんをひたすら責めるだけじゃん。あんなの叱ってるってわけでもないじゃん。」
















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若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです


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10~






なんか会話ばっかりになってしまってすみませんでした…


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