第151話 たったそれだけの話
新規小説を出しました‼良ければ見ていって下さい‼
https://kakuyomu.jp/works/16818093072805970835/episodes/16818093072806959875
「やぁ母さん。それに父さんも。」
俺は階段を降りてすぐに父さんと母さんに話しかけた。父さんと母さんは俺が降りてきたことに気づくとすぐに話しかけてきた。
「あぁ…久しぶりね。叶斗。」
「久しぶりだね母さん。それでなにか用かな?そっちから来てくれるなんて思ってもなかったよ。」
「こっちに呼んでも良かったのだけどね…それをしてもあなたにとってメリットはないでしょ?それだったら私達が行ったほうが良いっていう判断よ。」
「ふ〜ん…そうなんだ。まぁ俺としてはどっちでも良かったんだけどね。というか近い。もう少し離れてくれない?」
「あっ…ごめんなさい。」
「はぁ…それで?」
「えっとね…しっかりと貴方と向き合って話をしたいの。」
「俺と向き合って…ね。本当に向き合って話を聞くつもりはあるの?正直信用出来ないんだよね。」
「信用出来ないのは分かるわ。私だって同じことをされたら、貴方みたいな反応をするだろうなって想像できるもの。」
「想像できるなら、もっといろいろと明確にするべきじゃないの?俺が信用できるくらいに明確にしてくれないと困るんだけど。」
「…わたしたちと話をするのは嫌?」
「正直嫌だね。信用も何も、そっちから全て切ったんじゃないか。そもそもこんな事に発展している原因分かってる?」
「それは…私達が貴方の事を見捨てずに弁護してあげれば…」
「そこじゃないんだよ!!俺が欲しかったのは、信用だよ。たしかにいろいろな問題を起こしてきた人間を再び信用して、助けてあげようと思う人は少ないかもしれない。でも、そこで信じてくれたらこんなことにはならなかった!!」
「…」
「まぁそれも難しいって分かってるんだけどさ。それでも信じてほしかったんだよ…俺の事を。」
「…ごめんなさい。私達がもっと貴方に関心を寄せて、貴方のことをしっかりと考えてあげればこんなことにはならなかったのかもしれなかったわね。」
「そうだよ。あの時助けてくれればどうとでもなったんだよ。あの時俺のことを助けてくれれば…俺はこうならなくてすんだんだ。」
「ごめんね。私達がもっと信用してあげてればこんな事にはなってなかったもんね。えっと…あの子はいる?」
「あの子?あぁ…愛華のこと?」
「えぇ。あの子はどこにいるのか分かるかしら?」
「もう来ると思うよ。あっ…ほら。」
俺がそう言うと、俺の後ろから愛華がやってきた。愛華は久しぶりの母親の姿にやはり少し思うところがあるようだ。
「あぁ…久しぶりね愛華。ずっと会いたかったわ。」
「私もだよお母さん。私もお母さんと話をしたかった。」
そう言うと愛華は椅子に座って母さんに話しかけた。
「私はね、まだお母さんのことを許せてないんだ。お兄ちゃんがお母さんのことをたとえ許したとしても、私はお母さんのことを許せない。」
「…そうね。私のせいであなたにもつらい思いをさせてしまったわね。ごめんね。」
「私自身はどうでもいいの。私はお兄ちゃんの話に直接関係があるわけじゃないから。お兄ちゃんがお母さんのことも許すんだったら、私もお母さんのことを許す。お兄ちゃんが許さないんだったら、私も許さない。ただそれだけ。」
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※以前より告知していたリメイクverの作品を投稿しました‼
こちらのリンクから飛べるので是非見ていってくださいね‼
https://kakuyomu.jp/works/16817330668061640796
お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
10~
なんか会話ばっかりになってしまってすみませんでした…
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