第147話 素の自分で

再びマスコミと連絡を取り合った。しかし相手側が仕事の関係で返答をするのに時間がかかるということで、俺はおじいちゃんと話をするために2階から1階に降りてきていた。


「おじいちゃん。今って大丈夫?」


「ん?あぁ大丈夫だぞ。叶斗こそ大丈夫なのか?」


「うん。俺は大丈夫なんだけど、やっぱりやることはさっさと片付けたほうが良いね。面倒事を後回しにしていると、こうやって時間を改めて取らないといけなくなるし。」


「まぁたしかにそうだな。やるべきことはさっさと済ますに限る。話をする相手が儂だからこんな風に時間を改めてとることだって出来るし、ある程度延長することだって問題はないが、他人だったらと思うといろいろと難しいものがあるだろう?」


「そうなんだよね…ある程度お互いに知っている人だとしても待たせすぎたりするのはどうかな…って思うし、これはおじいちゃんだから出来るね。」


「分かってるなら良いんだ。儂だって待つことは嫌いじゃないからな。それにそもそもお互いにやらなければいけないことがあるというのも分かっていたからな。でなければまず先に話をするさ。」


「はは…たしかにそうだね。」


「だろう?さて…話をしようか。自由に腰を掛けてくれ。今お茶でも持ってこよう。」


「別に良いよ。飲み物くらい自分で用意するよ。なんならおじいちゃんのも用意してあげようか?」


「大丈夫だ。儂は今のどが渇いているわけではないし、特になにかほしいと思っているものもないからな。安心してくれ。」


「それじゃあお願い。話って何?」


「まぁある程度予想はついていると思うが、お父さんとお母さんについてだ。二人が叶斗と話をしたいとのことだ。どうする?」


「う〜ん…一応そういう話もあると思ってたから覚悟はしてたけど、正直会いたくはないかな。でも会わないと変わらないとは思ってるんだ。だからあってみようとは思う。」


「そうか。叶斗は強い子だな。」


「いや…そんなことはないよ。俺自身が覚悟を決めていたから出来るだけであって、そんな強いってわけじゃないよ。」


「いやそれだけじゃないと思うぞ。取り敢えず儂は叶斗の意見が聞けてよかった。儂としてはこっちから行く必要はないと思ってるし…あっちにこさせるか。」


「来させるの?」


「あぁ。不満か?」


「ううん。そういうわけじゃないんだけどね?ただ少しびっくりして…」


「びっくり?」


「うん。こっちが行くものだと思ってたから…」


「なんだそんなことか。あっちにこさせるに決まっているだろう。心配しなくてもちゃんとこさせるからな。叶斗は何も心配しなくて良い。儂が全てやるから。」


「…ありがとう。」


おじいちゃんは続けて俺に話しかけてきた。


「そうだ叶斗。お前からもなにか言ってやったらどうだ?勿論したくないのならそれでも構わない。でも、お前が両親に自分の気持ちを伝えるチャンスでもあるんだ。伝えたほうが良いんじゃないか?」


「それは…たしかにそうだけど…」


「まぁまだ来るまでに時間はある。それまでに決めればいいさ。まぁ前回父親と話をしているしな。その時の感覚で話せばいいと思うぞ。」









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小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


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10~




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なんか会話ばっかりになってしまってすみませんでした…

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