第146話 危険な橋

「あっおかえりおじいちゃん。」


「あぁただいま。叶斗。いつでも構わないのだが、数分時間をもらえるかな?」


「ん?大丈夫だけど…どうかしたの?」


「少し話をしなくちゃいけないことがあるんだ。まぁ叶斗にもやらなくちゃいけないことがあるだろうから、手短に終わらせる。勿論やることがあるんだったら、今日じゃなくても構わないぞ。」


「いや…多分大丈夫。これから少しやらないといけないことがあるけど、多分後でなら問題なく出来ると思うよ。」


「わかった。それじゃあ叶斗の好きなタイミングで儂に言ってくれ。言ってくれたらそのタイミングで伝えよう。」


朝早くから外出をしてきたおじいちゃんは、帰ってくるやいなや俺にそう告げた。


「ちなみに何だけどさ。おじいちゃんって、お父さんのところに行ってきてたんでしょ?その関連か何か?」


「まぁそんなところだ。後で話をするから、今は自分のやるべきことを優先しなさい。」


「うん。ちょっとやらないといけないことをやってくるね。でもまぁ、そんなに時間はかからないと思うから。おじいちゃんもやらないといけないことあるんじゃない?」


「そうだな。儂もやらないといけないことを片付けてくるとしよう。」


おじいちゃんにもやらなければいけないことがある。そして俺にもやらないといけないことはある。

おじいちゃんが考えている事を全て理解することが出来るわけじゃないが、おじいちゃんのやらなければいけないことが俺にも出来る内容なら、俺も手伝いたいところだ。


だがそれよりも先に、俺自身のやるべきことをやらなければならない。


黒瀬の事…あれがまだ追求しきれていない。マスコミを利用して潰す事も出来たが、結局様々な要因が重なって出来ていない。


勿論諦める訳では無いが、同時に行うことが出来る数は限られている。全てをこなすことは難しいのだ。よってこの問題は後回しにされてきた。しかし対処しなければ始まらない。


俺は前回まで行ってきたことを振り返りながら、考えていた。

もしこのまま追求していったらどうなるのだろう…と。勿論このまま追求していけば間違いなく面倒事が俺にも、黒瀬側にも降り注ぐだろう。


だがあんな事をされたのだ。追及の手を緩める事は絶対に有り得ない。


俺にだって考えていることはある。でも、俺に親しくしてくれた人たちに対して危害を加えようとしてくる人もいるかもしれない。


マスコミだってどこまで信用して良いのかわからない。こっちが名前は出さないでくれ。って言ってももしかしたら勝手に公表されたりするかもしれない。


そういうリスクも含めると、なかなかに危険は橋を渡っている気がする。


だが危険な橋を渡ってこそ意味があるというもの。俺はこの危険な橋を渡りきり、正しい情報を伝えたい。


あんな事をされて下手な行動に出る勇気はなくなっているだろうけど、もしかしたら行動を起こしてくるかもしれない。


行動を起こされたらこっちはただの一般人だ。一気に形成を崩されてしまってもおかしくはない。


だから変な行動を取られる前にこっちから動かなければいけないのだ。









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今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜



10~




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なんか会話ばっかりになってしまってすみませんでした…

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