第144話 気持ち

「…そうですね。たしかに、私も謝ったほうが良いと思います。」


「だろう?でもまぁ過ぎたことだ。これ以上は追求しないでおこう。だが今後の方針だけは聞いておきたい。お前たちは今後どうするつもりなんだ?あの子に謝罪をするつもりはあるのか?」


儂は毅然とした態度で話を進めていった。息子と嫁は少々ためらいながらも自分の考えを告げた。


「えっと…一応今後あの子に会おうとは思ってます。」


「そうか。会おうとは思っているのか。会って何をするんだ?」


「今までのことを謝ろうと思います。もし許されなくても、それはしょうがないと思います。私達がしてしまったことはそれくらい酷いことだと思うので。」


「酷いことをしたという自覚はあるんだな。」


「えぇ。酷いことをしてしまったなぁ…とは思っています。」


「わかった。それでお前はどうするんだ?」


「俺?俺は…一回あったけどもう一回話をしたいなと思ってるよ。でもあの子は俺のことをよく思っていないだろうし、そう上手くはいかないと思うな。」


「あぁそのとおりだ。儂はあの子の気持ちを読み取れるわけじゃないからここで正確なことを言える訳では無いが、あの子に接するのであればそれなりの覚悟を持ってきてからにしろ。」


「分かってる。」


「分かっているならなおさらおかしいだろう。お前は何故すぐにやって来たんだ。儂の今の発言を肯定するのであれば、すぐに来るのでなくお互いに話し合って一緒にくればよかったじゃないか。」


「それは…たしかにそうだけどさ。」


「儂の言っていることが間違っているか?」


「いや…間違ってはない。」


「だろう?」


話を聞いていくとやはり疑問が残る。すぐに話をしに来たのも、後で話をしに来るよりかは良いと考えれば普通の考えだが…

それに一度来ているのに、後で一緒に来る事になったら時間の無駄になることくらい容易に想像できるはずなのに…


「はぁ…もういい。これ以上この話をしても同じ内容にしかならないだろうからな。他の話をすることにしようじゃないか。」


「他の内容?なんの話をするのさ。」


「まぁさっきまでの話とはすごく関係があるわけじゃないが、ある程度関係があるものだ。簡単に言えば、お前の店について今後どうするのかについて聞きたい。」


「俺の店?…父さんはどういう風に考えているのさ。」


「儂の意見はどうでも良い。お前個人の考えを聞きたいのだ。よく嫁と相談してから儂に言ってくれ。」


「わかった。」


儂がそう言い、少しその場から離れると話をする声が聞こえてきた。


『ねぇ貴方…今後どうするの?』


『勿論続けるつもりだ。しっかりと説得をしてみせるさ。』


『貴方そう言って何回も駄目だったじゃない。だから私もしっかりと説明するわ。』


『ありがとう。』


そして数分もすると儂のところにやってきて、話をしだした。


「父さん。俺はまだこの店のことを諦めきれないんだ。だからまだ店を続けていきたいとは思ってるんだ。」


「…経営はどうするつもりなんだ。お前がしっかりとやったとしても結局黒字になって、儲けが出るようにならないと意味がないんだ。」
















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小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜



10~




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なんか会話ばっかりになってしまってすみませんでした…

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