第141話 根幹【別視点】

「どうして分かってくれないんだ‼お父さんにしっかりと話をすれば、なんとかなるって言ったのは君じゃないか‼」


「何を言っているのよ‼貴方が選んだ道でしょ?貴方が私の忠告を聞かないで、勝手に話を進めようとするからでしょ?本当だったら、私と貴方二人で一緒に行くべきだったのよ。」


「だったら何故先に言わなかった‼」


「貴方はそれを言ったところで、私の話を聞いてくれなかったじゃない。そもそもが間違っているのよ。私達に支援をしてくれなくなった根幹が貴方は分かってないのよ‼」


「何を‼俺を馬鹿にしているのか‼」


「馬鹿にしているわけじゃないわ。そもそも、貴方は私の話は聞かないでしょ?っていう話よ。それにさっきも言ったけど、貴方はそもそも何をどうすれば良いのかが本質的に分かってないのよ。」


「叶斗のことだろう?勿論分かっているさ‼叶斗のことを謝れば良いんだろう?」


「それでは根本的な解決にならないわ。貴方はさっき、叶斗にも直接謝ったと言っていたわよね?」


「あぁそうだ。直接謝ったんだから、何も問題ないだろう?」


「そうじゃないわ。それに、直接謝ったからといって本人が許さなかったら意味がないのよ。」


「許してないだと?」


「えぇ。私はそうだと思っているわ。例えば、あなたの前だからって嘘をついてたりとかね?私だってそういうことをする可能性はあるわ。あの子の立場だったらね。」


「なっ…どうしてだ。」


「私達があの子のことを信じることが出来なかったのが全て悪いのよ。あの子にとって私達は憎悪の対象に当たるわ。私達の事を恨んで憎んでいたりしたっておかしくはないわ。」


「だったらどうしろというんだ。俺の父親とは複数回話したことがあるだろうからわかるだろう?あの人は自分の要望を通そうとする人だ。つまりこっちが交渉に持っていっても、返されてしまう可能性が高いんだ。」


「なんでそういう話になるのよ。私が言いたいのは、話し合いをするにしても準備をしたりしなければそもそも上手くいくはずがないって言ってるのよ。」


「じゃあ何をするというのだ‼言ってみろ‼」


「はぁ…まずは私達がしっかりと話し合って話す内容を決めないと駄目でしょ。私達は話す場で困惑していたら、違和感を感じられてしまうわ。」


「それは…たしかにそうだが…俺一人が話をすればいいじゃないか。」


「あのねぇ‼私達二人で行くことに意味があるの‼一人で行っても私が行かないっていうのはおかしいでしょ‼私だってあの子に酷いことをしてしまったわ。だから私も謝罪をしに行かないと行けないのよ。」


「いや…そんなことをしなくても、別に問題ないじゃないか。」


「あなたねぇ…さっきっから私の話を聞いてないでしょ‼私と貴方が二人共謝ることで初めて効果が出るのよ。私、または貴方のどちらか一人だけが謝っても意味がないのよ。」


「…そんなことはない。それに父さんだって、許してくれそうな雰囲気だったし。」


「それじゃあ意味がないのよ。私達はあの子にしっかりと謝罪をしに行かないといけないの。何回も言ってるけど、どちらかが行っても意味がないのよ。」











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※以前より告知していたリメイクverの作品を投稿しました‼

こちらのリンクから飛べるので是非見ていってくださいね‼

https://kakuyomu.jp/works/16817330668061640796



お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜



10~




新規小説です‼よかったら見ていってくださいね‼

https://kakuyomu.jp/works/16817330668848444155/episodes/16817330668861468769




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