第140話 失敗と経験

「さてと…再びここに戻ってきてしまったな。それにまたあいつと会うことになるとはな。前回話し合いをしたのが馬鹿馬鹿しくなるな。」



つい数日前にあったばかりなのに、また話をするためにここにやってくることになるとは思わなかった。たしかに話をしに行くとはいったが、こんなに早く行くことになるとは思ってもいなかった。



「はぁ…本当になんてことをしてくれたんだ。全く…さっさと話をしてくるか。」



今回は前回とは違ってなるべくさっさと話し合いを終わらせることを目標としよう。あんまり長い時間をかけたくはないからな。



そんなこんなで、家にたどりつきすぐにチャイムを鳴らした。



「いない…か。」



店をやっていないであろう時間に来たが、どうやら家にはいないようだ。もしかしたら中にはいるけど、儂の姿をみて開けないでいるという可能性も考えられなくはない。



店の方にも行ってみて、あっちにもいなかったらすこし考えなければいけないな。必要以上につきまとうような行為をしたくはないし。



儂にとってあの子達は、かけがえのない存在だ。あの子達の身に危険が及ぶような事があれば、儂があの子達の分まで制裁を下してやらないといけない。



それと違和感を感じたと言ったが、正直そこまで大きい違和感を感じたわけではない。じゃあ何を感じたのかという話だが…



何故『放置している』というふうに言ったのかが気になったのだ。普通ならそんな表現を使うことはないだろう。ましてや自分の妻だ。なのにそんなふうな発言をするのはいささかおかしい気がするのだ。



それに加えて、昨日のあいつといい最近はどうもあやしい行動をとる。わざわざ怪しまれるような行動をするのには、なにか裏があるのではないかと疑ってしまうのだ。



「店の方には…いるな。ん?だれかと話しているのか?」



お店の外から中を見ていると、あいつと誰かが言い争っているように見えた。勿論外からだと何を話しているのかは聞こえないため、視界からの情報しか入手できない。



二人の間で何か話をしているのだろうか…それとも単に夫婦喧嘩なだけか…後者であれば別に問題はないが、前者であれば是が非でも話を聞きたい。



それに…今この店の経営は非常に苦しくなっている。あいつからしたら、この店をこれからもやっていくには儂を頼るしかない。たとえ今すぐ赤字から黒字に経営が変わったとしても、厳しいだろう。



勿論黒字になればこれからの経営は楽になる。それに、今後も同じように黒字の状況が続くとなれば勿論やっていくことが出来るだろう。



だがそうは行かないのが、飲食業界だと個人的には思っている。もちろんこの業界でも成功している人もいるし、逆に失敗して多大な借金を負ったりする可能性だってある。



それなりにリスクを背負わなければいけないし、その上で絶対に成功するという確証はない。しかしそんな業界でも先程言った通り、成功している人はいるのだ。



親としては子に支援をしてあげたいという気持ちはある。だが、それが必ず必要なのか?という疑問が頭の中を駆け巡っている。



失敗をして学ぶことも経験のうちだ。今回のことで学んでくれたらそれで良い。

















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若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです


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10~




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