第139話 終わりなき話

「おじいちゃんどうしたの?そんな顔はしてないほうが良いと思うよ。」



「あっあぁ。すまないな。まぁ気にしないでくれ。儂も1つやらないといけないことが有るんだ。叶斗もやることが有るのだろう?」



「うん。時間がかかりそうでやっかいだよ。本当だったらすぐに終わらせられるのに、時間がかかってしょうがない。」



「それほどまでに難しいのか?」



「う〜んとね…難しいか、難しくないかで言われるともう殆ど終わらせれてるから難しくないかな。でもその最後の手続きみたいのに大きく時間を取られててね…」



「なるほど。…なぁ叶斗。1つ聞きたいことが有る。」



「何?」



「この前は父親と話を済ませただろう?」



「そうだね。もしかして、まだ何か言ってくるの?お金の件について?」



「いやそういうわけではないんだ。ただな、ちょっとあいつの嫁と話をしようと思ってな。」



「母さんと?」



「あぁそうだ。いろいろと話をしていたが、少し違和感を感じたんだ。だから話を聞きに行こうと思ってな。まぁ長く話をしたりするわけではないから安心してくれ。」



「うん。この前とおんなじ感じで大丈夫かな?」



「まぁそうだな。この前と同じように、愛華に優しくしてやってくれ。儂のことは好きに言ってくれていいぞ。」



「そうだな…まぁ無難に話をしにいってるとかでいっか。」



「まぁそれが良いな。叶斗。お前はお前でやらないといけないことをやっておくんだぞ。それと勉強だってしっかりとしておくんだぞ。」



「もちろん分かってるよ。勉強をおろそかにするわけにはいかないからね。まぁ元々勉強自体は嫌いじゃないからね。特に心配しなくても大丈夫だよ。」



「そう言えばそうだったな‼取り敢えずそういうわけだ。頼んだぞ‼」



「うん。…ん?これから行くの?」



「そうだぞ。これから話をしに行くんだ。本当であれば、こんなことにはしたくないんだがな…でも、話をしなければ何も進まないんだ。」



「まぁ…その…頑張って。」



「大丈夫だ。さっきも言ったけど、なるべくすぐに帰ってくるつもりだから安心してくれ。」



「わかった。」



おじいちゃんはそのまま何処かへと行ってしまった。



「おじいちゃんも大変なんだなぁ…俺も頑張らないと。」



俺はおじいちゃんが徒歩で何処かに向かうのを目視で確認してから、すぐに俺はやらなければいけないことを始めた。



「さて…メールはどうなっているかな?」



俺はメールを確認した。何度も何度も確認してきたが、今ほど楽しみな瞬間はない。何故俺が楽しみだと言ったのか…それは、今後の展開がある程度予測できるからだ。



その展開を頭の中で想像してみると、面白かったのだ。



まず黒瀬の父親の件がある。あの件はまだ全て解決したわけではない。俺の父親の件だって、全てが全て解決した訳では無いし母親とだって元の関係に戻ることが出来ているわけではない。



母親との関係を改善したいとは思っているが、関係を改善することが出来る自信がない。本当であればもっと早くにお互いに話し合ったりすればよかったのかもしれないけど…こうなってしまった以上、しょうがないのだ。



「はぁ…おじいちゃんに任せるしか無いっていうのが少し申し訳ないなぁ…」




















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※以前より告知していたリメイクverの作品を投稿しました‼

こちらのリンクから飛べるので是非見ていってくださいね‼

https://kakuyomu.jp/works/16817330668061640796



お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜



10~




新規小説です‼よかったら見ていってくださいね‼

https://kakuyomu.jp/works/16817330668848444155/episodes/16817330668861468769
















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る