第138話 話し合いは続く

「そうか。儂が何を考えてるか分かるか。」



「えぇ。数週間ですがお世話になりましたから。それに俺は他人の行動をよく観察する癖があるんです。だいたいどんな行動に出るかとか分かります。」



「お前さんにそんな癖があったとは思わなかったぞ。」



「まぁ気にしないでください。これで仕事は完遂ですか?」



「あぁそうだ。ご苦労だった。」



「いえいえ。それではこれで失礼させていただきます。」



そう言って修平は歩いて何処かへと行ってしまった。わざわざ呼び出してしまって少し申し訳なかったな…



そんな事を考えながらも、儂は車の中へと戻っていった。車の中では相変わらず、バカ息子が居る。こんな事になっているという自覚は有るのだろうか?



「話し合いは終わったぞ。お前が借りていた金の件についてはなんとかなったぞ。」



「うぅ…良かった。」



「はぁ…何度も行っているが、お前は自分のしてしまった行為を反省するべきなんじゃないのか?お前に泣いている時間が有るのか?」



若干引きながらも車にエンジンを付けながらそう儂は言った。そもそもしっかりとしていればこんな事にはなっていないのに…本当に迷惑をかけてくれたな。



「まぁ良い。取り敢えずこの件は解決した。どうとでもなる。だがな、今後はこういった行為は絶対にするんじゃないぞ‼お前のことは最悪どうとでもなっていいが、あの子達を苦しめるようなことに繋がる行為は許さん。」



「ごめん…」



「もう良い。それよりもお前…あいつはどうした」



「あいつって?」



「お前の嫁に決まっているだろう。まさか放置してきたんじゃないだろうな?」



「いや…うん。」



「なんだその曖昧な返事は。しっかりと話しをしなさい。」



「…放置してきました。」



「お前…本当に何をしているんだ。たしかに儂はこっちに来いとは言った。だがそうじゃないだろう?お前はなんてことをしているんだ。」



「…でもあいつだっていろいろと掛け持ちしているし。多分アルバイト行ってると思うんだ。」



「そうじゃない。儂が言いたいのは、一言でもかけたか?と言ってるんだ。お前が少しでも話しをしておけば、面倒くさいことになったときもなんとかごまかせるんだぞ。」



「いやまぁそうだけど…」



「だろう?今からでも連絡だけしておけ。連絡がないとあいつだって心配するはずだ。それくらいはしてあげなさい。」



「…わかった。」



車を走らせながら話を続けた。今の時代は簡単にメールを使って遣り取りをすることが出来るんだから、一言二言残すのは簡単だ。それくらいはしてあげないと駄目だろう。



「送ったか?」



「送ったよ。気にしてなかったみたいだよ。」



「それならいい。というかお前たちはそれくらいのやり取りもしないのか?」



「別に特にした覚えはないけど。」



「そうか。そこに関してはまぁ良いんだが…少し気をつけるべきじゃないか?」



「それは…そうだよね。たしかに連絡をしていなかったら大変なことになってたね。」



「あぁそのとおりだ。今度からはしっかりと連絡をしておくんだぞ。儂からはそれ以上、何かを言うことはない。」



はぁ…これからもう一度話し合いをしなければいけなさそうだ。この馬鹿の嫁とも一度話をして、きっちりと話をつけないとな…あの子達が辛い目に会ってしまう。














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今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜



10~




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