第137話 信じてほしいなら
「へ?」
「だから、もう俺に隠し事はしてないよな?って聞いたんだ。まさかとは思うが、これ以上何か隠してることがあるとは言わないよな?」
思いっきり睨むと、情けなく『ヒッ』と言った後否定した。
「これ以上隠してることは無い!!本当だから信じてくれない?」
「今までの言動を振り返ってみろ。誰が信じれると思う?」
「じゃあどうすれば信じて貰えるのさ!!証明する方法なんて無いじゃないか!!」
「少しは探して見せろ!!他人に信じて貰いたいなら、目の前で実際に証明するしか無い!!それが一番信じて貰えるさ!!」
「じゃあどうすれば良いんだよ!!俺は今、何も証明できない!!」
「証明できないねぇ…じゃあどうするつもりなんだ?」
更に問い詰めようとしたその時だった。メールが送られてきたのだ。
それが空のメールであることを確認すると、儂は息子にその場で待機するように言った。
「良いか?ここで待っているんだぞ?」
「…分かりました。」
少々言葉がきつくなってしまったかもしれない。だが、そもそもこんな事態に陥っていなければ、こんなことにもなっていないのだ。
「良いか?儂のことは嫌いかもしれない。嫌いで話もしたくないというのなら、そうすれば良い。だがな、取り敢えずお前は自分の舌行為を反省しろ。何度も言うがな。」
儂はそう告げてすぐに車の外に出た。車の外は少し寒かった。車の中には防寒具も有るが、数分しか外に出ないだろうから大丈夫だろう。
駐車場の外に出て、修平の事を探すとすぐに見つかった。
「修平どうだった?」
「大丈夫でした。こっちで話をつけておいたので、特段心配しなくても大丈夫だと思います。もし、なにかちょっかいを掛けてくるようだったら俺に連絡ください。アフターサービスでしっかりとやっておきますんで。」
「ありがとう。お前には頭が上がらないよ。」
「何言ってるんすか。本来であれば自分の力だけでも潰せたんじゃないですか?」
「そんなことありえないさ。こんな1人の老いぼれに、そんな力はないさ。」
「力はなくても人脈や今まで築きあげてきた交流が有るじゃないですか。それらをフル活用すれば、俺に頼らなくても行けたでしょう?」
「…そういわれると全て否定することは出来ないな。まぁむやみに頼ることはしないって決めている。そういう力は強力だけど、代償が必要だ。その点、お前は儂に借りがあったからな。」
「なるほど。まぁ取り敢えずこれで大丈夫ですか?」
「あぁ。本当に助かった。ご苦労さま。」
「いえいえ。こっちも久しぶりにストレス発散できて嬉しかったんで良いですよ。それよりも今度、一緒に食事行きませんか?」
「食事か…儂で良ければ同伴しようじゃないか。」
「ありがとうございます。それじゃあ失礼します。」
「あぁ。食事に行くときは誘ってくれればなるべく予定を合わせるよ。ただ、必ず行けるというわけではないけどね?」
「そこは分かってますよ。」
「それと儂だってそう長くはないだろうからな。そういったところにも配慮してくれよ?」
「はは。まだまだ先でしょう?私には何を考えてるのか大体わかりますよ?」
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※以前より告知していたリメイクverの作品を投稿しました‼
こちらのリンクから飛べるので是非見ていってくださいね‼
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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
10~
新規小説です‼よかったら見ていってくださいね‼
https://kakuyomu.jp/works/16817330668848444155/episodes/16817330668861468769
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