第135話 頼れる人物?
「お前というやつは…一体何を考えているんだ‼お前のせいで、家族すら巻き込む可能性があったんだぞ‼それだと言うのに…相談しようともせずにそんな所で借りるとは言語道断‼」
「うっ…ごめんなさい。」
「謝って済む問題じゃない‼儂の友に助けてくれるやつが居たから良かったものの、居なかったらお前のせいであの子達が苦しむことになるかもしれなかったんだぞ‼」
「それは…」
「はぁ…まぁ良い。今回はなんとか対処できそうだからな。」
「そのさ…友って言う人物は誰なの?」
「あぁ。40年くらい前だったかな。儂と婆さんが結婚して4年くらいが経った頃の話だ。その当時は、儂は会社に務めていたからな。出張することも多かった。」
「いろいろな交流関係を持ってるってこと?」
「簡単に言えばそうだな。だが、その交流関係が必ずしも良いものとは言えない。まぁ務めた会社が悪かったな。正直あんな所に務めるもんじゃなかったが…まぁ結果的には助けられたということだな。」
儂が友と呼んでいる人間…そして儂に借りがある人間だ。元々交流関係はあったが、まさかあんな人物だとは思わなかった。
「ふぅ…着いたぞ。少し車の中で待っていなさい。儂は話をしてくるからな。」
彼は自分と親しい人以外に正体がバレるのを、ひどく懸念している。そこについては儂が配慮してやらないといけない。
車を走らせている道中、カーナビで目的地を設定しておいた。ここから2kmも行けばつく距離だ。そして問題の場所には、儂とあいつはいかない。
待ち合わせ場所につくと、そこにはすでに1人の男が立って待っていた。
「久しぶりだな修平。」
「お久しぶりです。それでご要件は何でしょうか?」
「少し家の息子が馬鹿をやってな。報酬はしっかりと払うから、少し働きかけてほしいのだ。」
「分かりました。でも、報酬は良いです。借りがありますから。」
「それとは別の話だ。お前たちにとっては資金は大事なんだろう?」
「大事ですけど…それは関係ありません。俺は個人的な借りはしっかりと返す主義です。ですが、俺等の仕事上誰かに知られるというのは避けたいです。そこは…大丈夫ですよね?」
「当たり前だ。お前のことを理解しているつもりだからな。大抵のことは配慮できるさ。要するにバレずに行いたいということだろう?」
「そのとおりです。」
「だったら大丈夫だ。それよりも、問題はなさそうか?事前に資料を送っては置いたが…」
「これなら問題ありません。しっかりと潰しておきます。」
「そう言えば、まだ傷が治ってないんだな。」
「そう…ですね。一応傷は塞がって入るんですが、治療するのが遅れたのがあまり良くなかったようです。もう40年くらいずっとこの調子ですよ。」
「そうか…儂はあの時にお前を助けて心から良かったと思っているよ。」
「俺もです。助けてもらってなかったら、あの時すでに死んでいたでしょうからね。本当にあのときはお世話になりました。」
「なぁに気にすることはない。っと…そろそろ始めてくれるかな?」
「分かりました。それでは後ほど報告に来ますんで、待っていてください。」
「わかった。事前に伝えておいた通り、あのパーキングで待っている。終わったら、儂のスマホに空のメールを送ってくれ。そうしたら、車から出てきてパーキングの外でお前を探すから。」
「了解しました。頼みます。」
儂が今回の件を頼めると思った人物である彼なら、なんとかしてくれるだろう。
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※以前より告知していたリメイクverの作品を投稿しました‼
こちらのリンクから飛べるので是非見ていってくださいね‼
https://kakuyomu.jp/works/16817330668061640796
お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
10~
新規小説です‼よかったら見ていってくださいね‼
https://kakuyomu.jp/works/16817330668848444155/episodes/16817330668861468769
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