第132話 今さら何?
「で?結局どうしたいのさ。今さっき、俺に謝罪をしたけどそれで良いんじゃないか?」
「いや…そういうわけには行かないんだ。」
「へぇ~俺が許さないと駄目なんだ。」
おじいちゃんから元々聞いていた事だったが、これは重要そうな情報だ。結局俺が許さない限り、父さんは俺に謝り続けなければいけない訳だ。
「そうなんだ!!一度俺の事を許してくれたよな?あの時と同じ様に言ってくれるだけで良いんだ。頼むよ!!」
「…ごめん無理。」
「なっ…どうしてだ‼お前はあの時許してくれたじゃないか‼」
「あの時とは感情が変わったとでも言ったら良いかな?俺が父さんに抱いている感情が変わったと言ったら分かってくれる?」
「いや分からない。だってお前は俺の事を一度許したわけだろう?だったらその時と同じように許すのが普通だろう?」
「そういう考え方を持ってるからだよ。俺はそういう考えの人が一番嫌いなんだ。一度許されたからと言って、2度許されるとは限らないだろ?何をどう考えたら、全く同じように許されると思っているんだ?」
俺は父親の顔を見てそう話した。父親は明らかに動揺していて、挙動不審だ。
「父さんが今まで俺にしたことは決して許されないことだ。でもこの話は前に話した。だから、俺は今回どうして許さなかったのかを話そうと思う。」
俺は父さんが話しかけてくる前に続けて話した。
「今回俺が許さなかった理由…それは、父さんが俺に対して1つ隠そうとしたからだ。」
「隠そうとした?どういう事だ?」
「本当に分かってないの?父さんは、おじいちゃんと約束をしたんでしょ?俺に許されたら、援助を〜みたいな話をさ。」
「…あぁ。」
「そういった物事は、相手にとっては不愉快になるかもしれないけど、それでも伝えなくちゃいけなかったんじゃないの?」
「伝えたら伝えたで、拒絶されるだけだろう?」
「いや?自分には目的がありますってオープンにしてる人の方が、俺は好感が持てるかな。」
「…だとしてもだ。」
「まぁ良いや…取り敢えず簡潔に言わせてもらいます。俺は貴方の事を許しません。今後会うことはありません。以上です。」
「待て‼自分の話を言うだけ言ってそれで満足か‼」
「だってそういう場でしょう?貴方は俺に許してもらうためにここに来た。でもそれを俺が拒絶した。それが全てでしょう?それ以上でも、それ以下でもなんでもない。」
「頼む‼本当にこれが最後のチャンスと言っても過言じゃないんだ‼」
「そうですか。でもそれは俺に関係の無いことです。貴方が自分でチャンスを手放したんです。後悔したほうが良いですよ。」
「どうしてだ‼俺はお前の父親だぞ‼少しは恩を返そうとは思わないのか‼」
「はぁ…結局それが本性ってことですか。がっかりしました。」
俺は父親が怒鳴って来たため、少しびっくりしながらもおじいちゃんが居るから大丈夫だと確信していた。
そして予想通り、おじいちゃんが父さんと俺との間に入って介入してくれた。
「やめんか‼儂がお前に望んだのは、この子に謝ることだけだ‼お前がそんな行動をするのはおかしいだろう‼」
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※以前より告知していたリメイクverの作品を投稿しました‼
こちらのリンクから飛べるので是非見ていってくださいね‼
https://kakuyomu.jp/works/16817330668061640796
お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
10~
新規小説です‼よかったら見ていってくださいね‼
https://kakuyomu.jp/works/16817330668848444155/episodes/16817330668861468769
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