第127話 父と母(他視点)

「貴方…これからどうするつもりなの?お義父さんには、もう援助をしてもらえないし、私の実家だって頼れないわよ?」



「分かってる。でも俺にだって考えは有るんだ。もちろん成功するかはわからないし、一途の望みと行ったところだ。失敗したら、それ以降成功する確率は0になる。」



「ちょっと…それって大丈夫なの?」



「いや一種の賭けだ。だが、成功する確率だって十分にある。失敗を恐れて、挑戦をしないよりかはマシだ。俺はしっかりと話しをしに行くつもりだ。」



「私は否定するつもりはないけど、危険なことにだけは巻き込まないでよ?ただでさえ、最近色々とやってるみたいなんだし、下手な行動をしないでよ?」



「分かってる。というかそういう系のものじゃないから、安心してくれ。」



俺は父親に話をつけて、一度話をすることにしていた。もちろん最初は渋られたが、なんとか交渉して話をつけることが出来た。



頑固な父親が何故交渉に乗ってくれたのかはわからないし、俺のことをどう思っているのかもわからない。だがこれはチャンスだ。このチャンスを逃したら、次はもう無いかもしれない。



「安心してくれ、絶対に成功させるから。」



俺は待ち合わせの場所へと向かった。頼み事をする以上、先に向かっておいて待っておくぐらいがちょうどいいかもしれない。



俺は家を出て、すぐに待ち合わせ場所へと向かった。



「ここが待ち合わせ場所か…」



そこは俺が住んでいるところと、父親が住んでいる場所から比較的近い場所だった。食事処というわけではないが、一応食事をすることが出来る場所もあるようだ。



「待ち合わせの15分前についたけど…いつくらいに来るかな?」



俺は万が一のことを考えて、スマホを確認していた。もちろん父親から連絡をしてくることはないだろうけど、着いたかどうかの連絡位はしてくれるだろうと考えたからだ。



そうこうしていると、父親らしき人影が見えた。父親は俺に気づいたようで、少しだけ早く歩き出した。



「ふぅ…よし。」



俺は父親がここに来るまでに色々と考えていたことを頭の中で整理していた。そして伝えたいことだけを厳選して伝えることにした。



「久しぶりだな。数週間ぶりか?」



「えぇそうですね。数週間ぶりです。今日はお願いがあってこの場をもうけさせていただきました。」



「…まぁ一旦中に入ろう。中で料理を食べながら話を聞こうじゃないか。」



ここで話をしておきたかったけど、相手にお願いをする立場だ。従っておこう。



「分かりました。」



予約をしてあったわけじゃないが、比較的お客さんが少ない時間帯に来たからか、人は少なかった。そして料理をひとしきり頼むと、父親は話し始めた。



「それで?お願いとはなんだ?お前の口から話しをしてもらわないとわからないぞ?」



「うん。その…今まで援助してもらってたじゃん?最近は色々とあったからあれだけど、今はなんとかやってるんだ。」



「それなら良かったじゃないか。」



「でも、最近はそういはいかないんだ。お店ってやっぱり難しくてさ。少し前までは黒字だったのに、いつの間にか赤字ってことも少ないし。」



「だから昔っから言っていただろう。飲食をするのは相当な努力をしたうえで、赤字であっても頑張り続けることが出来る覚悟を持っている人間でないと駄目だと。」



「もちろんその気持ちに代わりはないんだ。でも、父さんだって分かるだろう?赤字ばかりが続いていれば、まともに営業なんてできなくなるって。」



「あぁそうだ。だが、それは自己責任だ。少なくとも俺には関係ないな。」











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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜



10~




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