第126話 面倒事の対処

大きく話題を読んでくれているのには非常に感謝しているが、それはそれで問題になる。つまり連絡を匿名でしたものの、上手いこと権力を使ったりして探してきたりする可能性があるということだ。



テレビとしては話題性が高い、かつ信憑性が高いと判断したらすぐにでも調べようとするだろう。もちろん、必ずしも調べたりなどをする訳では無いが可能性として考えられるという話だ。なにかの拍子でそうなってしまえば、俺はそのまま名前を共有されたりするかもしれない。



「名前が公表されたりしたら、それこそ面倒くさい。たしかに対応することは出来るけど、名前が知られてしまう以上、特に面倒くさいことになるだろうな…はぁ…」



俺は少しの懸念を抱えながらも、どんな風に手を打ってくるか考えていた。例えば純粋に『匿名じゃなくて、実名で〜しませんか?』のように誘ってくるケースが有るかもしれない。



ニュースとしては、そう言ったものにある程度信憑性を持たせるために匿名じゃなくて実名でやってるところもあるかもしれない。これはあくまで俺の想像であり、実際にそうなっているという保証はないが…



おそらくそういった類の話は、今後確実に来るだろう。



そしてそう言った類の話には確実に裏がある。面倒くさいし、本来ならやりたくもないけどしっかりと匿名でという所を強調しておくとしよう。



その後はあまりメールが来ず、3日以上経ってから、遅れて連絡してきたところに関しては数日の間無視するという方針を取ることにした。



3日を超えてその上、謝罪もしないようなところだ。たかが知れている。どうせ、一般人じゃ想像もできないような見るにたえないような争いをしているに違いない。



無視をし続けた結果、こっちに被害を出されるのは非常に困る。数週間前とは違って、今はもう安心して生活することも出来ているし、おじいちゃんも愛華も皆楽しく過ごすことが出来ている。



この楽しい時間を守るためにも、俺はそういったメールに対して、約2日後にメールに対して返信をすることにした。



2日という時間をあけるのには理由がある。2日というのは思考する時間を考えて出した数字だ。人間2日もあれば、俺を含めお互いに頭を冷やして思考してからメールを送り合うことが出来るからだ。



やはり2日間、時間を空けたのは良い判断だったようだ。



相手からこっちに向けて再びメッセージが届いた。曰く、社内で落ち着いておらず担当がひどい言動をしてしまい申し訳ないという話だった。



相手から謝罪をしてくれたため、俺としてもこれ以上話を引き伸ばしたりする考えはない。だから俺はすぐにそのメールに対して、俺の考えを載せて返答した。



その日以降、そのメディア以外のところから氏名の開示を求められたりすることはなくなった。今まではずっとそういった類のものを受けていたが、今ではそんなことはなく生活することが出来ている。



俺はおじいちゃんと、愛華と一緒に楽しく過ごすことができればそれで良い。他には何も望んだりはしない。



ただ、俺の今の幸せを壊そうとしたり家族に危害を加えるというような考えを持っているやつらには絶対に容赦しない。必ず俺が対処して見せる。





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10~




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