第122話 親子の問題
「さて…これからどうするべきか…」
現在、黒瀬の父親はトイレに行っているため俺が話している内容を確認することはできない。俺は今のうちに今後について考えておくことにした。今後の計画としては、まず黒瀬の父親についてを考えていかなければいけない。
黒瀬の父親は現在、相当な苦境にある。その苦境から救い出せるというわけではないが、多少は良くすることが出来たかもしれない。
彼にとって会社はそれほどまでに大切なものなのだろうか?自分の事を投げ売ってでも存続したいものなのだろうか?俺は会社を運営しているというわけじゃないから、そう言った所を詳しく知っているわけではない。
だが、黒瀬の父親は会社の経営が傾いて相当苦しんでいるというのだけは分かる。
正直言ってもう目的達成と言っても過言ではないが、ここで引く俺ではない。ここで引いてしまえば、会社の件の追求と息子のイジメの件の追求で割れてしまう。つまりメディアの力を最大限引き出すことは出来ないのだ。
メディアの力は絶大だ。俺の年齢や学生という職業を考慮すれば、メディアの力が俺に向けられる可能性は限りなく低い。
逆に黒瀬の父親は会社の社長であり、今絶賛話題を呼んでいる人物だ。メディアとしてはここぞとばかりに取り上げたいだろう。そこの感情に俺は漬け込むことにした。
メディアとしてはどんな些細な情報でもほしい。情報さえあればメディアとしては限りなく仕事が楽になるからだ。
仕事を真面目に取り組んでいる人間にほど、情報提供を真に受けて簡単に動くだろう。不真面目なやつだとしても、情報提供された以上行かない訳にはいかない。
「つまりどちらにせよ、俺の情報提供を望んでいてその情報提供によって楽になる可能性があるから動かない訳にはいかないというわけだ。」
俺はあいつから聞き出した情報や、俺が先程までの話で得た情報を俺は簡単にまとめておいた。流石にこのまま情報を提供するというわけにはいかない。相手にはもっともっとこちらに情報を提供してもらうべく行動をしてもらわなければいけない。
俺は情報提供をする時にこう言えば良い。「他にも情報が有るけど…」というような話し方をすれば、メディアはこぞって話を聞いてくれる。
情報提供者だからといって、情報をわざわざ自分から開示する必要はない。まずは相手の出方を観察すれば良いのだ。例えばだが、メディアが俺の事を下に見るような発言をするようであれば、他の所に行けばいいだけだ。
色々なところがあるから、そこを突いてあげれば大抵の所は承諾してくれるだろうな。まぁ全てが承諾するとは限らないけど…
「でもそれくらいの事をする価値はある。リスクを背負ってでも俺は戦うんだ。」
そうこうしている内に黒瀬の父親は帰ってきた。帰ってきて早々に自宅に帰ることを黒瀬の父親に告げた。此処から先は黒瀬の父親と、当人の問題だ。俺は黒瀬の話を聞きはしたが、その審議まで知っているというわけではない。
黒瀬が本当だというのであれば、それは本人にとってはそうなのだろう。だが、黒瀬の話が正しいと証明するものもない。
逆に嘘だと証明するものもないが、親子の問題だ。俺がここから先の問題に踏み込むのは少し違う気がする。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※以前より告知していたリメイクverの作品を投稿しました‼
こちらのリンクから飛べるので是非見ていってくださいね‼
https://kakuyomu.jp/works/16817330668061640796
お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
10~
新規小説です‼よかったら見ていってくださいね‼
https://kakuyomu.jp/works/16817330668848444155/episodes/16817330668861468769
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます