第113話 破滅への道標

俺がした行動…それは教頭先生に後日回収してもらった録音機を警察に自分の手で証拠として持っていくことだった。



当然警察はなにかの間違いじゃないか?と疑ってきたが、証拠の音声を聞かせるといじめが起きているということを理解したようだった。そこからはすぐに事が進んでしまい、あまり実感がわかなかった。



警察に情報を提供したは良いものの、すぐに結果が出たわけじゃなかった。が結果が出るまですごく待たないと行けないかと言われるとそうでもなかった。



色々な手続きや、家族との話などで沢山あった時間の内大体が削れてしまった。というよりも黒瀬の事を問い詰めたあの日から、下手に休むことが出来ずに居る。



「はぁ…これでようやく終わるんだ。」



最近ニュースで報道されている内容といえば、虐待関係のニュースやそれに起因する影響について詳しい人たちが話しているものばかりだ。というのもニュース番組がその話題ばっかり提供しているのにはちゃんと理由がある。



その理由は俺が警察に情報を提供したこと。あれが主な原因である。警察は俺からの話を聞いた後、他にも証拠を集めて話を聞きに行ったそうだ。黒瀬の父親が経営している会社は…聞いた通り想像を絶するほどのブラックだったらしい。



ニュースでもそのブラックさが指摘されていたのを俺は思い出した。ニュースでは徹底的に叩かれていたが、路上インタビューでも相当こっ酷く叩かれていたようだった。



さらに話題を呼んでいる原因…それは記者会見に有る。



黒瀬の父親は記者会見の場で、当然のように自身の会社における話題を否定した。ブラックな社風ではないこと。それ以外にも、基準を大幅に超える労働時間についても否定を繰り返した。



その結果がニュースで大きく取り上げられるという事態に発展したわけだ。まぁ正直自業自得としか言いようがないが、少しかわいそうに思ってしまった。



俺がもし追求していなければ今もあの会社は、働いている人たちのことを虐げているんだと思うと自然と達成感を覚えた。なんというか…すごくいい気分になった。



だが素直に喜ぶことも出来ない。なぜなら今回の件で俺自身に、すごい精神的にも影響が出ているのだ。



なんだかすこぶる体調も悪い。今まで頑張ってきたけどずっと無茶をしてきたのかもしれない。思えば、俺の事を支えてくれたのはおじいちゃんと妹…そして教頭先生くらいだった。



ほかは全員敵だと言っても過言じゃない状況で、むしろ今までよく耐えてきたと自分を褒めたい。だが今はそれどころではない。俺は約束を違えないためにも、結末を最後まで見届けないといけないのだ。



黒瀬の父親がこれから何をするのか…いやどんな行動に出るかを俺は知らなければいけない。例え黒瀬の父親がどんな行動に出たとしても、それに対して俺も何かしら行動を取らなければいけない可能性があるからだ。



何もしなくて良いのが一番いいのだが…そうはいかないのが現実だ。どんな行動に出るのかは神のみぞ知るし、俺には分からない。



だからできる限りの対応をしなければいけないのだ。黒瀬の父親に対して結局大きく制裁を下すことは出来ずにおわりそうになっている現状には納得できない。



先程も言ったが、約束を違えるつもりはない。しっかりと制裁を下すつもりだ。



















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