第99話 中学訪問③

「どうだ?話したい先生は居るか?」



「いえ…本当は話したい先生がいたんですけど、どうもここにはいないみたいなんです。なので今回は…諦めることになるかもしれません。」



俺がそう言うと、教頭先生はこちらをみて『先生の名前を教えてくれ。』と言ってきた。



「えっでも…そもそも学校に来てないんじゃないですか?結構先生は来てますけど、数人は休んでるみたいですし…」



「いやいやそこじゃないんだよ。私の見立てとしてはただ単にいまその先生は、職員室にいないだけなんじゃないか?」



たしかにその可能性はなくはない…よし、一応伝えることにするか。



「先生の名前は足立って言う名前です。男の先生で俺の1年と2年の時の担任の先生です。ちょっとあの先生とは色々とありまして…」



「…なるほど?もしかしてだが、その男になにかされたのか?」



「いえ…俺自身がされたわけじゃないんですけど、イジメの件でちょっとあったんですよ…」



「そうか。とりあえずわかった。それじゃあ少し話してくるから待っているなりしていてくれ。私はあちらの先生方に、その件についても話を聞くからもし何かあったら電話をするなりしてくれると助かる。」



「分かりました。もしこっちでなにか問題が起きた場合は、電話で連絡します。」



「それじゃあ頼んだよ。」



教頭先生はそう言うと、校長室に案内してくれている先生と一緒に校長室へと向かっていってしまったようだ。俺がその場に立ち尽くしていると、すぐ後からもう一人の男の人が案内されているのが見えた。



俺はその男の人に見覚えがあり、よくよく目を凝らすと切原が入学した高校の先生だったのだ。先生もこちらに気づいたようで、足を一時的に止めてこっちを見た。



「あの〜どうかしましたか?」



「あぁ…すまない。君がここにいるとは思わなかったんだ。あちらの教頭先生と一緒に行動しているのかと思っていたけどどうやら違うようだ。」



「えぇ違います。教頭先生は一足先に校長室に行くと言っていました。」



「それは申し訳ない…俺も早く行くことにしよう。」



そう言うと先生は校長室の方へと向かっていった。俺は自分が三年間通っていたこの学校にあまりいい思い出はないため、職員室の前で待つことにした。



そうして待っていたが、予想以上にたくさん話をしているようで結構な時間が経ってもなお校長室から誰も出てきていないのだ。流石の俺も若干不審に思い、教頭に電話をすることにした。



電話をかけたが、何コールしても出てくれない。俺は教頭先生のことが心配になったが、話が立て込んでいるのだろうと思うことにした。



しかしそんな俺の心配は杞憂だったようだ。教頭先生が校長室から出てきた時、なんとも言えない表情をしていたため、ある程度良い結果を出すことができたのだろう。



「先生?良い結果が出たんですか?」



「あぁ想定していたよりも良い結果を得ることができて本当に良かった。だけどな…相手の方が不在なんだよ。」



「えっどういうことですか?」



「ふぅ…落ち着いて聞いてくれよ?本当であれば、切原くんの母親か、父親…そして切原くん本人も来てくれるはずだったんだけど、来てくれなかったんだ。」



「えっ…」



「おかしいよな…約束を反故にされるのは少し気分が悪いな。」



教頭先生がなんともいえない表情をしていたのはそれが原因なのか…と思った。












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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…


恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!


他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!


さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜



22~




新規小説です‼よかったら見ていってくださいね‼

https://kakuyomu.jp/works/16817330668848444155/episodes/16817330668861468769



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