第100話 中学訪問(L)

「連絡は来たんですか?連絡が来てないんだったら、何かしらの事故に巻き込まれたとか…そういう可能性もありますよ‼」



「いや…それは無いだろうな。事故に巻き込まれたのであればその旨をあちらの先生に突っ耐えるはずだ。というか伝えないと相手にも迷惑をかけると普通なら考えるからな。」



「でも普通じゃない…教頭先生はそう言いたいんですか?」



「そうだな…全開の話し合いの時を思い出してほしい。あの時、私を含めて君にも何度も暴言を吐いていただろう?あの時に感じたのだが、切原君のお母さん…あの人は何かを企んでいるんじゃないかってな。」



「企む?一体どういう…」



俺はそんなふうに教頭に告げた。教頭も結論を出すことが難しいようで悩んでいるようだった。そんな教頭先生に、切原が進学した高校の先生が話しかけてきた。



「切原を連れてくることができず誠に申し訳ありませんでした。つきましては…またの機会をいただくことはできないでしょうか?」



「難しいだろうな…時間をかければ解決をすることは出来るだろうけど、その時間が残されているかどうか…といったところだな。」



「…どういうことでしょうか」



「実はこの一週間で、どうにかして黒金くんに関わること全てを解決したいと思っている。その際に切原くんにも謝罪をいただくという形でなんとかしようと思っていたのだが、今回の件で厳しくなったかもしれない。それに貴方は切原くんの家を訪ねましたか?」



「えぇ。朝早くから準備をして、切原くんの家に向かいました。もともと親御さんとは私が迎えに行くというふうに話をつけていたのですが、当日になって家にだれもいないようで…インターホンを押したり、外から中を上手いこと覗けないかといろいろやったのですが、中に誰もいないようでした。」



「そうですか…これは逃げられたかもしれませんね。」



「えっ…逃げられる…ですか?」



「そうです。前回の話し合いの際に反省してくれているとは思っていましたが、こうして逃げられるとは思いもしませんでした。」



「えっちょっとまってください…逃げるってどういうことですか?」



「はぁ…説明しますよ。簡単です私達の話し合いになんて毛頭参加する気なかったんですよ。家の中で音を出さないようにすれば、貴方はこちらの約束を優先するために必然的に離れなくちゃいけない。だからそれまで耐えればいいと思ってるはずです。」



教頭先生は頭を抑えてため息をつくと、先生に告げた。



「それでは私から貴方にお願いします。切原君の両親をふたりとも私の高校に連れてきてください。どんな手段を使っても構いません。切原くんを連れてこれなくてもよしとしましょう。私がどういうつもりで参加をしなかったのか、問い詰めることにします。」



「…電話番号を一応お渡ししておきますね。これを使って電話をするほうがお互いに良いのでは?」



「相手に着信拒否をされたら、こちらからは何もできなくなります。というわけで頼みました。こちらは次の準備をしなくちゃいけないので…」



教頭先生はそう言って駐車場に向かって歩き出した。俺も教頭先生の後に続いた。教頭先生は車に乗り込んだ後、珍しく悪態をついた。



そんな状態の教頭先生に話しかけるのは不味いか…と思っていたが、先程言っていた【予定】を確認したい。



「教頭先生…さっき言ってた、予定って…」



「あぁ。事前準備はすべて済ませておいた。だから安心して話し合いに望んでくれれば私はそれで十分だ。」



俺はその意図をようやく理解することができた。つまり…黒瀬との話し合いをするということだろう。















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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…


恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!


他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!


さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜



22~




新規小説です‼よかったら見ていってくださいね‼

https://kakuyomu.jp/works/16817330668848444155/episodes/16817330668861468769



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