第98話 中学訪問②
教頭先生と共に中に先に入って待機することを決めた俺は、教頭先生が車を駐車場に停めて校門に戻ってくるのを待った。数分もすれば教頭先生は駐車を終えて校門前に戻ってきた。
「ふぅ…ここの中学校の駐車場は想定以上に停めづらいな。ここの学校の先生はこんなのを毎日やっているのか?」
「さぁ?俺は興味ないのでそこは分からないですね。でも、結構ここの先生は車を使って学校に来ているイメージが有るので、そうなんじゃないでしょうか。」
「まぁ良い…それよりも私がここに来るまでの間に、あちらの先生は来ていたか?」
「いえ…来ていませんが?」
「そうか…あちらから連絡がない以上、既に到着しているという可能性は限りなく低いのだが…どうしようか。」
中に入って待機することを決めているものの、教頭先生としては待っているだけというのはあまり乗り気じゃないのかもしれない。
「あの〜教頭先生?とりあえず荷物を置きに行きませんか?教頭先生は荷物らしい荷物をもっていないですけど、俺は少し荷物を持っているので…先に起きに行くなりしたほうが良いんじゃないかと思って…」
「それもそうだな。じゃあさっき決めた通り、とりあえず中に入っておこう。」
教頭先生と一緒に中学校に入っていくと、どこか懐かしく感じる廊下が広がっていた。廊下の上を歩き、俺は職員室へと向かった。もちろん教頭先生も一緒だ。教頭先生いわく、ついたら職員室に来てほしいと言われたらしい。
「ここが職員室か?」
「えぇ。ここが職員室です。今日は部活動をやってる所もなさそうですし、特に話し合いの最中に抜けられるということはなさそうです。」
「そうか…ちなみになんだが、あちらの校長、教頭は連れて行くとしてだれか話したい先生がいれば教えてくれ。話は大人がすればいいのだが、場合によっては呼んだりすることが有るかもしれない。というかおそらく呼ぶことになるだろう。」
「…分かりました。」
俺は心のなかで考えていた。話したい先生…俺が希望を言わなかった場合、おそらく校長、教頭の二人であちらはこの話し合いに望むことになるだろう。
「よし。話したい先生がいたら、必ず誘導するから安心してくれ。もし君に危害を加えようとするのなら、その先生も同罪だ。話し合いの席に加わってもらうことにしよう。」
「はは…ありがとうございます。」
「今すぐ教えてくれなくてもいい。とりあえず挨拶はしておくとするか。」
教頭先生は、職員室の扉をノックし中に入っていった。職員室の中に入るのは久しぶりで多少の勇気を必要とした。
俺は教頭先生の後に続き、職員室の中へと入った。職員室の中では見覚えのある先生や、今年度入ってきたのであろう先生まで多様な先生が働いていた。しかしその大多数がこちらに注目しているのがはっきりとわかった。
沢山の人に注目されている中、教頭先生は『こちらの校長先生はどこにいらっしゃるのですか?』と近くにいた先生に尋ねた。尋ねられた先生は唐突の質問に戸惑いながらも、校長室に案内すると言ってくれた。
この先生は知っている。ただ俺の学年とはほとんど授業が被らなかったため、相手の先生はこちらの事を知らないだろう…
俺はそんな事を考えながら先導してくれる先生を追って職員室を出た。先程職員室の中を見渡してみたが、俺が話をしたいと思っている先生はいなかった。
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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
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当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…
恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!
他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!
さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
24~
新規小説です‼よかったら見ていってくださいね‼
https://kakuyomu.jp/works/16817330668848444155/episodes/16817330668861468769
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