第96話 放課後の呼び出し(L)
「大人数で一緒に居るのにわざわざそこから抜けてまで何をしていたのか…分かるか?」
「いえ…後をつけたんですけど、途中で俺が追いかけてるのがバレたのか多分本来の目的を果たせなかったんだと思います。でも抜けてどこに行ってたのかは、今でも覚えてます。」
「分かった。ちなみにだが…黒瀬とはその日からなのか?」
「いえ…その日からと言う訳じゃないんです。そもそもあいつは俺が卒業する2ヶ月くらい前に話しかけてきたんです。」
「…少し待ってくれ。それだとおかしくないか?だって荒沢くんは黒瀬とほとんど関わりがないんじゃないか?それなのにどうしてだ?段々と分からなくなってきたんだが…」
若干の混乱はあるものの、黒金くんから聞いている情報と齟齬が無いことは分かった。それに彼が言うには中学校でイジメをしてきた生徒は黒瀬解のみだという話だったから、直接信条君がイジメをしていたとかそういうわけではないのだろう…
「はぁ今日は疲れるな…まぁ良い。それじゃあ話を再開してくれ。」
「…分かりました。先程卒業する2ヶ月くらい前に話しかけてきたと言いましたよね?あいつが俺に話しかけてきたのは、多分ですけど後を付けたことあれも多少関係あったと思うんです。」
「まぁそうだろうな。そこでなにを言われたんだ?」
「口止め…もありましたね。それと加担しろと…」
「イジメにか?」
「はい…でも俺は殴ったりするのはできないですから、直接ではなく間接…という形で行動しました。それ以上はしてないです。」
「話が飛躍しすぎてわからない…もっと詳細なことを話してもらわないとこちらとしても具体的な対応を取ることができないんだが…」
私は彼らの事を見ていたが、これ以上の進展が望めそうになかった。彼らはうつむいて沈黙しているからだ。
「…とりあえず二人共今日は帰っていいぞ。後日話を聞くことになるかもしれないがな。それでも構わないな?」
「大丈夫です…」
「俺も大丈夫です。」
今日はとりあえずこれくらいで解散するとしよう。黒金くんから明日…中学校の方に行こうと連絡も来ている。明日のためにも連絡はしておかないとな…
あちらの学校に連絡を入れて、返事を待った。この返事を聞くまでは安心できない。本来ならもっと事前から調整をしたりするなどしなければいけないが、あちらも連絡が来ればすぐに返すというふうに言っていたから大丈夫だろう…
数分もすると返信のメールが来た。明日の方で予定を合わせるとの事だ。これで安心して明日を迎えることができる。明日は中学校の方に話を聞き、明後日…今週中には黒瀬解…彼と直接話をする日が来るだろう。
彼のお父さんとも話をしたりしなければいけないだろう…黒瀬解のイジメの件を隠蔽しようとしたり、様々なことをしているのだから説明責任くらいは果たしてもらおう。
「…これから忙しくなるな。だが後一週間…ここで決着をつける。」
この件がすべて終われば、彼も安心して学校に通うことができる。そうすれば彼だって普通の学校生活を送ることができるのだ。
この一週間…ほとんど動きっぱなしになることを覚悟しておかなければ…
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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…
恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!
他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!
さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
25~
新規小説です‼よかったら見ていってくださいね‼
https://kakuyomu.jp/works/16817330668848444155/episodes/16817330668861468769
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