第94話 放課後の呼び出し①

放課後に呼び出すに当たって、大きな問題がある。放送をする時間がホームルームが終了するくらいでなければいけないことだ。



ホームルームが終了してしまえば、すぐに帰ってしまう生徒もいるだろう。もちろん部活などで残る生徒もいるかも知れないが、残る生徒よりも帰宅する生徒のほうが多いのは目に見えている。



基本的に彼らはすぐ帰ってしまうため、そこが大切だ。上手いこと帰られる前に私が放送で止めなくちゃいけないのだ。



「さて…放送を始めるとするか。」



私は放送室の鍵を取り出し、放送を始めた。放送室はほとんど利用したことがないから事前に器具について多少なりとも説明を受けておいて正解だった。



『信条、荒沢の両名は放課後校長室に来るように。繰り返します。信条、荒沢の両名は放課後校長室に来るように。以上。』



一応ホームルームが終わるくらいの時間に連絡をしたから、信条と荒沢が帰宅をしているだなんてことはないだろう。まぁ早退していたら別だが…



そして私は放送で言った通り、校長室に足を運んだ。そこには荒沢と信条の姿があった。ちなみにこの後、彼らの担任もここに来ることになっている。ちなみにだが、彼らの事を呼ぶのにもちゃんとした基準がある。



1つ目の基準として、イジメを見逃すような行為をしていないかだ。ちなみにだが黒金君の件で私に直接的ではないものの、イジメを仄めかすようなことを言ってくれたのが特徴だ。



直接ではなく間接的だが、それでも嘘をついたり見て見ぬふりをしたりはしていなかったため、私は彼らの事をある程度信用することにしているのだ。



そして2つ目だが…彼らは黒金くんが今のような生活になってから、一度も差別などをしていないということだ。



具体的に言うと、彼ら以外の先生は黒金君がミーティングに入れないようにしたりと、色々なことをしていたが彼らはそんな事をせず、普通に接していた。そういう人間は信用できる。



「さて…とりあえずあの二人が来るまでは話を聞くことにしますか。」



二人はこちらに気づき会釈をしてきた。なんというか…腑に落ちない。イジメをする彼らが私に対して会釈なんてするだろうか?



もちろん皮を被っているだけという考え方もできるが、なんというか…聞いていた話とは随分違う。



「二人共わざわざ来てくれてありがとう。家の方に連絡とかはもう済んでるかい?」



「はい。大丈夫です。」



「俺も大丈夫です。」



「そっか。それなら良かった。少し話が長くなりそうだったからね。もし連絡をせずに学校にいさせたら、保護者から連絡をいただくことになっちゃうからね。」



私は二人を校長室の中へと誘導した。二人は校長室に入ると設置されていたソファーに腰掛けた。私も二人の対面となる位置に腰を掛けて話を始めた。



「それじゃあ話をするよ。まずは質問だ。二人はどうしてここに呼び出されたのか…分かってるかな?」



私がそう質問すると、二人は目を合わせてどこか諦めたような表情をしていた。荒沢くんも普段から聞いていた態度とは随分と違う。



ネクタイはだらしなく、ブレザーも変な着方しかしない。それでもってあまり態度も良くないと先生たちの噂で聞いていたが、違うようだ。



今の彼はネクタイだってしっかりとしているし、ブレザーの着用の仕方も問題ない。加えてあまり話していないからまだわからないものの、態度だってそこまで悪くない。なにか違和感を感じた。







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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…


恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!


他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!


さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜







新規小説です‼よかったら見ていってくださいね‼

https://kakuyomu.jp/works/16817330668848444155/episodes/16817330668861468769


本日の12:30分にもう1話更新します

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