第93話 二人の処遇②

二人の名前も彼…黒金くんから聞いていたから、名前自体は知っていた。具体的にどんな事をされたのかなど聞いたものの普段どんな事をしているのかはわからなかった。



だから荒沢と信条…二人のクラスでの様子を聞いてびっくりした。特にイジメをしている生徒の直ぐ側にいる人間が、普段大人しいというのは正直想像できなかった。



「信条…彼が普段おとなしいというのは把握しました。ですがどうして彼が普段は大人しいのに、黒瀬に従うのか…そこが私にはわかりません。お二方の意見も聞かせてください。」



「私どもから言えることは殆どないと思いますけど…まぁ良いです。私個人の意見になりますが、信条君は彼と何かしらの関係があるのでは?でなければ彼についていくことなんて無いでしょう。近くにいれば自然と彼のことを知ることにもなりますからね。」



「そこについて私も同感です。もし彼と何らかの関係がある場合、彼が何かしらの手段を使って脅しをかけてくる可能性が高いです。」



「脅し?どうしてそう考えるのですか?」



「よく考えてください。先日教頭先生は謹慎処分を下しましたよね?あの時の事教えてくれたじゃないですか。」



「あぁそうだな。」



「その時に黒瀬解の父親に金を借りていたとか言っていませんでしたか?もし本当に黒瀬解の父親に息子の悪事をもみ消せと言われていたとしても従わない場合だってあるでしょう?そうなったときには…」



「脅す…確かにその選択肢は有り得そうだな。というかむしろその可能性は高そうだな。悪事をもみ消すというのは非常に難しい行為だ。今までバレていなかったのが奇跡だろう。」



「そうですね。ですがこれは周囲の人間に相談をするなりしていれば解決できていたかもしれない問題です。自業自得ですね。」



「はぁ…悪事をもみ消すと言ってもイジメをもみ消せってことだろうからな…どちらにせよこれで割れてしまった以上、教育委員会やら色んなので問題になりそうだな…」



「というか教頭先生が謹慎というかそういうの下しちゃって大丈夫なんですか?今教頭先生にいなくなられたりすると結構面倒くさいことになりそうなんですけど…」



「そこについてはなんとかする。それよりも…これからどうするかが重要だ。この二人について…情報は獲得できたが、それ以上は無いからな。やはり本人たちと直接話をするのがちょうどいいだろうな。」



「そうですね…ただ話をするのを拒否されたらどうするんですか?正直拒否される可能性高いと思うんですけど…」



「私もそう思います。そこの所、教頭先生はどのように考えているのですか?」



「そうだな…あくまで一例として聞いてくれ。まずは二人を放課後に呼び出す。もしこれに応じないようであれば、私が直接彼らの自宅に行くのもありかもしれない。」



私は一拍おいてから、続けてこういった。



「その後第一にイジメの件について話す。これにはちゃんとした理由がある。イジメの件つまり本題を一番初めに出すことには相手の動揺などを誘い、彼らの反応を確かめるという意図があるのだ。これで彼らが動揺して、ボロを出す…もしくは自白するのが1番楽なパターンだな。」



「なるほど。ちなみに彼らが動揺せずに堂々と放してくるという可能性はありますよね?それに否定されるなり、母親または父親の介入など沢山のことが考えられますよ。」



「だな。だがイジメの問題について彼が関わっているかもしれないと言えば大抵の父親、母親はこちらの話にも耳を傾けてくれる。そこで詳しく話を追求するんだ。」



「それは一理あるかもしれませんね。ですがそこまで上手くいくでしょうか?それに今度中学校の方に訪問するとか…あの話についてはどうなったんですか?」



「中学校の訪問についてだな。あれについては黒金くんが行けるタイミングでこちらも合わせることにした。だからこの学校にいないタイミングがあるかもしれないから、そこだけ把握しておいてくれ。」












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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…


恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!


他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!


さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜







新規小説です‼よかったら見ていってくださいね‼

https://kakuyomu.jp/works/16817330668848444155/episodes/16817330668861468769



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