第92話 二人の処遇①
黒瀬解…彼は今までどんな気持ちでイジメをしてきたのだろうか。それは私にはわからない。高校生になってもイジメを継続するその勇気にはびっくりだ。今の時代、学生は将来のことをよく考えており将来に響くような行為はほとんどしない。
例えばイジメをしていればそれが、将来に響くことは目に見えているから…と小学生ですら今はほとんどしないだろう。だが、絶対にしないというわけではない。
もしかすると彼は例外に当てはまるのかもしれない。彼はイジメを日常的にしてきたから、それが癖になっているのではないか。そう私は考えた。
「はぁ…とりあえず黒瀬解のイジメを握りつぶしていた教師は謹慎処分にすることができた。これでイジメをすれば問題が上がってくるようになったはずだ。黒瀬解からすれば、いじめの対象は学校に来ないのにかといって、下手な行為をすればそれがバレる状況になったわけだ。」
とりあえず第一段階を超えることができたわけだが…ここから先が大事だ。次に彼のそばにいる二人の生徒も上手いこと彼から引き離さなければいけない。
「よし。それじゃあ彼らの担任を探して彼らがどんな生徒なのかを聞くとしよう。私だけの主観で判断するのはあまり良くないだろうからな。一応生徒については話を聞いてから動くとしよう。」
もしイジメのアンケートを何回か実施したら、生徒がイジメをされていると訴えてくれるだろうか?アンケート…実施するか。
イジメのアンケートを実施するのは非常に面倒くさい。というのも保護者や先生だって平常時よりも多くイジメのアンケートを実施するようであれば、何かしらこちらに反応してきたり、動きを出すだろう。
「イジメのアンケートは明日にでも回答させるとして、今はこっちだな。たしか2組と5組の担任だったかな?よし…呼ぶか。」
放送を使って2組と5組の先生を呼び出すことに成功した私は、すぐに先生から普段の彼らの様子を聞くことにした。
「それじゃあ輪島先生、金子先生。普段のこの二人の様子について教えていただけませんか?」
「うちの生徒の様子でしたらお答えできますが…あいにくこちらの生徒の方は知りませんね。教科的にもこちらの5組は担当していませんから。」
「私もですね。自分のクラスの子でしたら、お答えできます。ですが輪島先生と同じく教科的に担当しておりませんので…」
「なるほど。それでしたら分かっていることでいいので教えていただけると嬉しいです。」
「わかりました。まずはこちらの生徒についてですね。名前は荒沢です。こいつは…失礼仮にも学生に対してこいつというのはダメでしたね。彼はクラス内で忘却無人に振る舞っています。自分のやりたいことばかり押し付けて、嫌いなものには何かと難癖をつけるという不安しかない生徒です。」
「こちらもお伝えします。名前は信条です。彼は普段はおとなしい…いえ、例外はあるものの大抵はだれとも関わらないようにして生活を送っていますね。他の教科担任から心配されるほど、誰とも関わりを持っていないようです。保護者とも面談をしたことがありますが、保護者様は非常に真面目な方でした。」
「なるほど…とりあえず了解しました。ですが信条君については疑問が残ります。彼はイジメの加害者です。それならどうして普段は大人しいのでしょうか…荒沢くんのように普段からそのように振る舞っているというのならっまだ分かるのですが…」
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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
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当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…
恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!
他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!
さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
新規小説です‼よかったら見ていってくださいね‼
https://kakuyomu.jp/works/16817330668848444155/episodes/16817330668861468769
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