第86話 責任の追及

「それともう1つ言わせてもらうのですが、貴方のご指摘には全て穴がありますよ。先程も説明させていただきましたが、貴方のポストに投函されたその手紙ですが…あなたの息子さん色々な人から恨みを買っていたりするのではないですか?」



「恨み?この子からは受けているかもしれないけど、他にイジメをしていないと聞いているし、そんなことはないと思うんだけど…実際どうなのか私はしらないから、なんとも言えないのだけどね…」



「そうでしょう?あなたは息子さんが実際に何をしていたのかは知らないのです。」



「…」



「まぁこんな話をしていたら終わらないので、どんどん話をしていきましょう。黒金くんなにか話したいこと、伝えたいこと等ありますか?」



「…それじゃあ言わせてもらいますけど、イジメをされたことに関して俺は許すことはできません。イジメをされた本人にしかわからない苦痛というものがあると思います。どうせ切原くんがこうやって来たのだって、どうせなにか打算があっての事でしょう?」



「打算だなんて…なんて失礼な子‼この子にそんな芸当はできません‼」



「あなたの主観は関係ないんですよ。それよりも、彼に謝罪の気持ちがあるか…それが大事なんです。」



「そこに関しては私も同感だな。こういった生徒間の話にあまり教員は干渉するべきではないと思っているが、イジメをされていた本人に対する謝罪の意思…それくらいは確認したいですよね。」



教頭先生はそう言って相手方の先生と、切原のことを見た。相手方の先生はその視線に気づいたのか、教頭先生の方をすこし見た。切原も視線に気づいているようでこちらと教頭先生のことを数度見た。



「…あのときのことは悪いと思ってる。本当に済まなかった。」



「驚いたよ。君は謝れるような人じゃないと思ってたから、こうやって謝れるようになったのは成長なんじゃない?全て暴力で解決をしようとしていた君からは多少成長したんじゃない?」



「…」



「まぁ良いや。謝罪は受け取るよ。」



「それなら…」



「でもさ…許すか許さないかってのは違うよね?謝罪ができたとしても俺は君のことを許さないよ。だって君がしたこと…分かってるよね?社会に入ったら犯罪になるんだよ。器物損壊に始まり…暴力もしたよね?暴行罪も成立するんじゃないかな?」



「っく…」



「はぁ…それくらい分かってたよね?それと…証拠がないとでも思ってる?」



「証拠?」



「そうだよ。君がイジメをしているっていう証拠。分かるよね?」



「…」



「黙られると困るんだけど。それとさ…さっきの説明だと、俺をイジメたことを後悔しているって感じなかったんだよね。だって今もなんとかなるとでも思ってるんでしょ。」



「そんなことはない‼俺はお前にしたことを反省してる。色々と迷惑をかけたことだって本当に申し訳なかったと思ってるんだ。自分のしたことの責任は取るつもりだ。」



「責任を取るつもりなんですね?どうやって責任を取るんですか?もちろん具体的に教えていただけるんですよね?」



俺は畳み掛けるように話しかけた。責任問題を追求し始めると目が泳ぎだしたので俺は構わず話を続けた。



「だから、責任はどうやって取るつもりなのか…俺に具体的に教えてくれない?まさか具体的に説明をすることができないのか?」



「それは…」



「はぁ…言い淀むってことは、具体的なことは全く決めてないんだな。正直失望したよ。だってこの場に来ることが分かっているんだから、説明責任やら色々と果たさなければいけないって分かってるはずだろ?」








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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…


恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!


他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!


さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜







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