第84話 話し合い
教頭先生から渡された紙には相手の学校の情報が多く書かれていた。これは多分先生が元々調べてくれていたんだと思う。それをわざわざ俺のために印刷してきてくれたのだろう。
「ありがとうございます。教頭先生。」
「いいんだよ。それよりも…もうすぐ相手方の先生は来るようだ。一応色々と対策はしてあるから大丈夫だと思うけど…万が一の時は…ね?」
「分かっています。教頭先生のタイミングで呼んできてしまって大丈夫ですよ。」
「そうなのかい?わかった。それじゃあ私は相手方の先生たちを迎えてくるとしよう。君はここで待っていてくれたまえ。」
教頭先生は一時的にこの空き教室を離れて、相手方の先生たちを迎えに行くそうだ。ついこの前すれ違った時の切原の顔が歪んでいるか…内心面白がっているところもある。
「入っても大丈夫かな?」
教頭先生の声が空き教室の扉越しに響いた。俺は『大丈夫です』と返事して、崩していた態度をもとに戻した。
扉を開けて一番最初に入ってきたのは教頭先生…次に相手方の先生…そして切原本人、最後に切原の母親の姿があった。
教頭先生は用意した席に座らせると、こちらに戻ってきた。俺は相手方をよくよく観察することにした。
まずは相手方の先生から見てみよう…相手方の先生は汗をダラダラ垂らしていてあまり落ち着いていないように見える。これはまぁもっともなのだろうけど、すこし可哀想に見えたがなぜ今このタイミングになってこちらに来たのかがさっぱりわからない。
そして次に切原の母親だが…見るまでもなくでかい態度を取っている。教頭先生も内心呆れ果てていそうだが、仮にも謝罪する本人の母親なのだからもう少し態度を改善するべきじゃないのか?
最後に切原本人なのだが…何故かメガネを掛けている。中学の時とは違ってメガネを掛けているのだ。視力が悪いというわけじゃないのに、どうしてメガネを掛けているのだろうか?
俺は3者にそれぞれの感想を持ちながらも、前を向いて話し合うことにした。一応この場は教頭先生が仕切ることになっているので、教頭先生が一番最初に話し出してくれた。
「え〜本日はお集まりいただきありがとうございます。ではお互いに自己紹介と行きましょうか。お互いに名前も知らなければ始まりませんからな。」
教頭先生…続けて相手方の先生…俺…といった順番で挨拶をしていった。切原本人と切原の母親も自己紹介をして本題に入ることになった。
「では本題に入らせていただきましょう。まずこの場を設けたきっかけ…切原くんのお母さんと明星学園の先生よろしくお願いします。」
教頭先生がそう言うと、切原のお母さんが話し始めるかと思ったがあちらの先生が話し始めた。
「失礼。私から説明をさせていただきます。切原くんのお母様はその場で待機をしていていただけると嬉しいです。」
あちらの先生…さっき明星学園とか言ったっけ?そこの先生は比較的真面目だと嬉しいんだけど…
「では私から説明をさせていただきます。まずは双方の話が同じかどうかを確認しなければいけません。間違ったことを話し合っていたら意味がありませんから。」
「それはそうだな。では先生説明を。」
「はい。まずこちらから聞いた話なのですが…どうやらそちらの生徒にイジメをしてしまっていたそうで…その件についてどうすればいいか相談を受けて、お話をしました。」
「そうだな。それはあっている。イジメの件についても違いはないと断言しよう。」
「ありがとうございます。そう言っていただけると幸いです。その件でのお話なのですが…切原君本人が謝罪をしたいということで話をいただきました。」
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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…
恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!
他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!
さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
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