第78話借金
「どうせ変なことに巻き込まれてるんでしょ。話してよ。」
俺がそういうと、母さんはうつむきながらこういった。
「実はね…お義父さんの援助が亡くなってからというもの、赤字が凄まじくて…それで借金をしちゃったらしいのよ。それにあの人が借りた場所…あんまり良くない所みたいでね大変なことになっているの…」
借金か…銀行で借金をしたというわけじゃないのか?ってことは…いわゆる闇金とかから借りたってことなのか?
「はぁ?つまり…銀行とかそういう機関じゃなくて、いわゆる闇金とかで借りたってことか?利子とかそういうのは話よく聞いたんだよな?」
よくトイチとかの話を聞いたことがあるだろう…あんな所で借りたら大変なことになるのは目に見えているだろう。それよりも…どこで借りたのか教えてもらわないと…
「えぇそうよ。色々なところをあの人は回ったみたいで最終的には違法スレスレの所で借りたみたい。」
「どうしてそんな状況になってるのに、注意をしたりしなかったんだ?それと…これは俺の純粋な疑問なんだけど、どうして銀行とかのそういう機関から借りなかったんだ?銀行とかで借りた方がいいに決まってるじゃないか…」
たしかに銀行が融資してくれないということもあるだろう。個人が銀行からお金を借りるのは、少額ならたしかに大丈夫だろうけど大きい金額ともなると借りるのは難しくなるだろう。
だけどそれを考慮しても数十万は借りることができたはずだ。赤字から黒字経営に修正するのはとても苦労するだろうけど、それをしたとしても数十万あれば多少は立て直せるはずだ。
「分からないわ…でも多分、人に自分が困っている姿を見られたくないんだと思うわ。だから銀行とかには行かなかったのかもしれないわね…私もいっかい銀行に行くことを進めたのだけれど、拒否されてしまったのよ。」
銀行も闇金も人に自分の事情を話すのは殆ど変わらないだろうに…闇金のやつらも返す見込みがない奴等に基本的には貸したりしないだろう。たしかにドラマのように普通に貸すところもあるかもしれないけど、あんな事をしてしまえば経営に影響が出るのは当然だろう。
「はぁ…呆れた。どうしてそんな状況になってるんだか…俺は関係ないからね。どうなってもしらないから。真っ当な機関で借りていれば何も心配することなかったのに、なんでそんな所にはしったんだか…おかしくなっちゃったのかな?」
俺は今後この家に関わらないほうが良いとさえ思えた。でも家族なのだ。関わりを完全に断つということはできないし、始めにも言った通り俺や愛華の今後のためにも関わりを断つというのは得策じゃないだろう。
でもどうしてだろう…段々とこの家と関わらないほうが良いんじゃないかと思えてきた。どう見ても泥舟にしか見えないから、極力関わるのを避けるという方針を取ったほうが良いかもしれないな…
そんな事を考えていると、突然母さんはこちらに頭を下げてきた。
「私は今まで貴方に酷いことを言ったわ。それをすべて許してほしいとは言わないし、貴方と愛華に帰ってきてほしいとは言わない…でも月に1度でも顔を見せてくれると嬉しいわ。」
この人は本当に反省をしているのか?俺に酷いことを言った自覚はあるようだけど…その後で顔を見せてくれなんて要望をするか?
「じゃあさ…1つ言わせてもらうけど、母さんは今何をどうしたいって考えているの?お店を立て直したいって気持ちはもちろんあるんだろうけど、それ以外にもやらなくちゃいけないことが多すぎて手が回ってないんじゃない?」
「…そうね。正直手が回ってないわ。お店の立て直しの件もそうだし、さっき言った闇金の件もそうね…他にもいろんなことがあるわね…」
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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…
恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!
他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!
さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
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