第75話 母親との話し合い

防寒具を着込んで風邪を引かないようにしつつ、俺は母親が毎日通っているであろう場所で待っていた。この場所は両親の家から数分の場所であり、交差点になっている場所だ。この場所は交通量が多く街でも有数のお店が集まっている場所でもある。



そしてここから数分歩いていけば…以前にも行った、両親のお店にたどり着ける。そして横着な性格をしている母親のことだから、絶対に遠回りはしない。友達がお店に来て久しぶりに一緒に遊びに行くとか…そういった場合くらいしか遠回りをしたりしないだろう。



そうして根気強く待っていると、母親の姿が見えた。やはりこの道を毎日通っているのだろう。



俺は母親が通り過ぎるのと同時くらいに声をかけた。急に声をかけたからか驚いたようだけれど、これくらい特段問題はないだろう。



「あんた…どうしてここに…」



「決まってるじゃん。今までのことを精算するために話し合いをしたくてね。母さんも俺みたいな子は産まなきゃよかったんだろ?だったら話し合いをしてくれるよな?」



俺がそう言うと罰が悪そうな顔をして、俺に弁明するような口調で話し始めた。



「あの時のあれは…」



「あ〜俺は弁明を聞きたいわけじゃないんだよ。大事なのは今後のことだと思わない?」



俺が諭すように言うと、母親は顔をうつむかせて答えた。



「…そうね。」



「それじゃあ1度家に行ってもいいかな?流石に道端で家族で言い合いをするのは、色々とあれだろう?」



「そうね。不仲だとか変な噂を流されたら、それこそお店もおしまいだわ。家で話し合いをしましょう。」



母親は父親のお店をどうにかして守りたいと考えているようだった。元々母親が父親に惚れて、何度も何度もアタックした結果結婚したとか…そういう話を聞いた覚えがある。



だからこうやって父親や、お店に関わる話題を積極的に出していけば母親は簡単に折れてくれるだろう。



そうして俺と母さんは、家に向かった。俺が数週間前に飛び出してきたこの家はどこか寂しく感じた。



「…なんか随分と寂れてない?整理整頓くらいしっかりしなよ。」



「そうしたいのはやまやまなんだけどね…家の中の整理を本当はしっかりとしたいんだけど、それをする時間すら最近はないというか…」



掃除くらいする時間はあるだろうに…そう思ったが、俺はしっかりと警戒しつつ部屋へと入った。



なんというか家自体が寂れていて、もう少し整理整頓をしっかりしたほうが良いんじゃないかと感じるような感覚があった。



「それじゃあさっさと話を進めよう。これ以上お祖父ちゃんや愛華に連絡をするのはやめてくれないかな?」



「でもそれじゃあ…」



「家族のつながりが〜とか言うつもりか?連絡自体は俺にしてくれ。少なくとも愛華とお祖父ちゃんに連絡をするようなことはしないでくれないかな?」



「そんな…」



「お祖父ちゃんは少なくとも父さんと母さんのことを信用しているようには見えなかったよ。それに愛華だって、母さんのことを毛嫌いしているというわけではないだろうけど嫌いだと思っているみたいだ。だから無理して話しかけたりすれば、余計嫌われるだけだよ。」



「それはそうかも知れないけど…」



「そんなにごねないでよ。だから俺には連絡してきていいって言ってるじゃん。これでも妥協したんだよ?俺だって本当なら俺の事を産まなきゃよかったなんて言う母親と連絡を取りたくもないし、俺に謝れとばっかり言ってくる父親のことなんて無視したいけどそれができないから言ってるんだ。」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いつも応援してくれてありがとうございます!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…


他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!


さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜











  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る