第74話 直前
「俺にも原因の一端はあるけど…これ以上俺や愛華…そしてお祖父ちゃんに関わるんだったら俺がしっかりと対処しなくちゃいけないんだ!!」
そうして1日が終わり、翌日になった。俺は起きてからすぐに出かける準備を整えた。出かける準備をするだけであって、両親の家に向かうのはもちろん夜だ。
しかし両親は毎日お店で料理をしているだろうから、終わるタイミングはバラバラのはずだ。つまり出かけるタイミングがいちばん重要なのだ。
「母さんはいつも先に上がっている記憶があるから、七時くらいに向かえばちょうど合うことができるだろうな…父さんは料理のことばっかり考えている人だから、ほとんど問題ないな。」
7時よりも前に帰宅してきた覚えは一切ないから、七時以降にお店を出ることは確実と言っても過言ではないだろう。
「よし。とりあえず時間まではやるべきことをやろう。」
集中して勉強をしたり、ゲームをしているとすぐに時間が経ってしまう。それと同じで俺もやらなくちゃいけないことを進めていくとすぐに時間が経っていってしまった。
「もうこんな時間か…体感だと3時間くらいしかやってなかったのにもう5時か。」
俺の思っていた時間よりもはるかに経っていて、内心驚いた。昼食を取ってからすぐに進めていたが、それでもこれほど経っているとは思わず困惑してしまった。
「う〜ん…今のうちに夜ご飯を食べておいたほうが良いだろうな。この後話をするのに直前で食事を摂るというのもなんだか気が引けるし…」
俺はそう言って、食事を先に取ることにした。
食事は疲れた心や体の事を癒やし、唯一なにも心配しなくて良い時間だ。だから俺も一番好きな時間だ。
「小学一年生の頃は、作ってもらった料理を消費するだけだったけど今じゃ自分で作って食べるようになったな…」
母親と父親のお店が忙しい時は、まだ小さい愛華の事を泣かせないようにしながら色々とやってたんだっけ…懐かしいな…
「…よし。準備は終わってるから、後はタイミングが噛み合えばいいだけだ。母さんに俺の言いたいこと…今まで言えなかったこと全部言ってやる。」
俺は自己主張をするのが昔から苦手気味だった。すごく苦手というわけではないけれど、自分からそういった物をするのはほとんど無理だった。
新しいクラスで自己紹介をする…といったような物はできるけど、個人的な…それこそ色々なことで俺は相談をしたりすることができていなかった。それが父親と母親であっても俺は自分の意見を主張することができずにいた。
「だから俺自身が変わるためにも、しっかりと話しをしないとな…」
俺は朝の内に用意しておいた物を手に取り、いつも履いている靴で出かけた。
夜の街はやっぱり冷えている。季節も冬に近くなってきているため、寒くなってきているのは当然なのだが、予想していた以上に寒い。
「…防寒着持ってきてて正解だったな。」
長時間待つことを警戒して、体が冷えないように防寒着を着てきた。他にも手袋などを持ってきていたが、あまりにも長時間になるようであれば合鍵を使って俺が部屋に向かってしまうのもありかもしれない。
「でもそれをした場合、逃げ場がなくなるんだよね。だから後から入るっていう形式のほうがいいんだけど…」
部屋の奥の方に居て、両親が帰ってきた場合俺は部屋の奥の方から出れなくなる。もちろん調整をすれば問題なく行けるが、それ以外にも問題は多そうだ。
「…まずは母さんがこの道を通るかだな。この道を通らないようなら、ポジションを変えなくちゃいけないだろうからな…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつも応援してくれてありがとうございます!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…
他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!
さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます