第73話 正しい判断
俺はあいつらが困惑して、対策を立てたりする前に行動しなくちゃいけない。そのためには教頭先生の力を借りたほうが良いかもしれない。あいつらの他にも両親とも最後決着をつけなければいけないのだ。
お祖父ちゃんに電話や連絡をしてこないようにとは伝えたものの、それが確実に守られるとは限らない。それに加えてお母さんとは話をできていないから、もしお父さんがお母さんに説明をしない場合大変なことになるかもしれない。
そのためできればお母さんに会って何もしないように説得をしなければいけないのだが…
「お母さんと会うのは嫌だな…」
俺の事を産まなければよかった。と言っていたあの光景は脳裏に焼き付いて今も時々思い出す。あんなふうに言われたのは初めてではなかったけど、やっぱり心が痛む。
「でも俺がしっかりと話をつければ、愛華に迷惑をかけたりお祖父ちゃんに迷惑をかけたりはしないだろうから…ここで俺がやらないと行けないんだ。」
お母さんとお父さんの家に行くのは、やっぱり朝一番ではなく夜の方が良いだろう。あっちにだってお店の準備があるんだし、全て終わってからじっくりと話をしたほうが良いはずだ。
「…よし。そうと決まればしっかりと計画を立てておこう。」
お母さんと話をする前に話す内容を決めておいたほうが、現場で戸惑ったりしにくくなるはずなので良いはずだ。
お母さんに話す内容…基本的にはお父さんに話したことと同じ内容を話せば良いんじゃないかな?それ以外は正直あんまり思いつかないな…法律に触れるような行為をしなければ良いんだけど…
「お父さんに話した内容としては、お祖父ちゃんへの連絡禁止とかそこら辺だよな。それと俺と愛華にもう関わらないでくれって話でもしたほうが良いかな?でもそれをしてしまったら…それはそれで大変なことになるんじゃないか?」
たとえ親子の関係が冷え切っていたとしても関係を全て断つというのはリスクが大きすぎるだろう。もしお祖父ちゃんが急に亡くなってしまったら?それに俺が病気やら感染症やらにかかって、お祖父ちゃんや愛華に迷惑をかける用な状況になってしまったら?と想像するとわかりやすいだろう。
後者に関しては、俺自身の命に関わってくることでありお祖父ちゃんにお金を出してもらわなければいけない状況になるだろう。だがお祖父ちゃんだって無尽蔵にお金を持っているわけじゃないだろう。
「絶縁…はダメだよな。本当ならあんな人達とは一生関わりたくもないけど、頼れる親戚なんて居ないし…」
俺は中学生の頃、同級生が毎年親族で集まっているという話を聞いて父親に話をしたことがある。
おじいちゃんに関しては何回か会ったことがあるから、こうやって居候することができているしお祖父ちゃんの弟さんに関しても知っている。でも母方の方は聞いたこともない。
駆け落ち…というわけではないようだけれど、母親の方はなにか事情でもあるのだろうか?
「まぁそんな事は良いや。とりあえず今は自分と愛華の未来のことを見据えながら、最善の選択肢を取っていかなくちゃだな…」
たとえそれが俺の望まない選択肢だとしても、愛華のためと割り切って居ればなにも問題はない。元はと言えばこの問題は俺が原因であると言っても過言ではないからだ。
俺がいじめられた事を母親や父親に相談していればどうだっただろうか?まず間違いなくこんな状況にはなっていなかっただろう。イジメのせいで学校にいけなくなったりすることもないだろうし、母親と父親の関係が怪しくなるようなこともなかっただろう。
それに両親との関係が冷え切って同じ家に居てもほとんど会話をしない状況になんてなっていなかったかもしれない。その点は後悔しかない。
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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…
恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!
他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!
さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
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