第72話 リスク管理

手紙をポストに投函した後は、いつもどおりの日常を過ごした。お祖父ちゃんと一緒に過ごしたり愛華と一緒にゲームをしたり…少し前までは想像もすることができないような生活をすることができていた。



そして愛華とゲームを一緒にしている時、愛華が俺に向かって話しかけてきた。



「ねぇねぇお兄ちゃん。1つ聞きたいことがあるんだけど良いかな?」



「もちろん良いよ。それで何を聞きたいのかな?」



「お兄ちゃんとこうやって毎日毎日過ごせて嬉しいんだけどさ、お兄ちゃん学校大丈夫なの?」



「学校については問題ないよ。愛華は俺の事を気にしなくていいから、しっかりと勉強をしていい成績をとるんだよ。」



「うん。成績については私も大丈夫だよ!!でも私やっぱりお兄ちゃんの事心配なの。だっていつもいつも私やお祖父ちゃんのために率先して動いてくれるじゃん。無理してないかなって…」



「無理しているわけないじゃないか。俺は毎日こうやって学校の授業を問題なく受けているし、学習については問題ないよ。それに色々と俺も考えながらやってるからね…」



「それなら良いんだけど…」



愛華はそう言って布団の上に寝転がった。そんな愛華に俺は声をかけた。



「布団の上に寝転がるのは良いけど、とりあえずお風呂入ってきたら?学校から帰ってきてすぐに勉強をしたりゲームをしたりしてるけど、まだお風呂入ってないでしょ?」



「まぁそうなんだけどさ…」



「良いから良いから。」



俺はそうして愛華を風呂に送り出した後、自室に戻った。



そして俺は1日のルーティーンを過ごしていった。メールの確認、食事…そう過ごしていく内にもうすっかり夜になってしまった。



「夜だなぁ…」



そう言葉をこぼした俺は、椅子に深く腰を掛けて座った。



「そう言えば手紙はどうなったかな?明日にでも結果が出ると嬉しいんだけど…」



俺の予想では十中八九なにもしないだろう。自分の息子のためと思ってこちらのことを調べようとしたりする動きが見られるかもしれないけど、その時はその時だ。



「まぁ俺の知ってる限りあの両親だもんな…まぁ切原の両親とは面識ないんだけど、あいつの両親のことだし、面倒な性格をしているだろうな…」



面倒な性格と一言に言っても様々なものがある。まぁそんな面倒な性格の中でも特段面倒くさいのがあいつの両親なのだ。



「切原の両親は正確に難アリってわけじゃないんだけど、普通の人からすれば十分異常と言うか…平気で犯罪まがいのことをするからなぁ…こっちは注意しておいたほうが良いかも。」



俺は手紙を送るに当たって最新の注意を払った。筆跡とかについてもめちゃくちゃ気をつけたし、ほかにも指紋を残したりとかそういうのも、全部証拠になりリスクになりそうなものは排除しておいた。



「まぁ筆跡をかえたりしてももう一方のものを持っていないだろうから、意味はないんだけどね。それに指紋とかだってあいつらに一回も触れてない俺からすれば、リスクはないんだけど万が一ということがあるからな…そういう所のリスク管理は徹底しておかないと。」



リスク管理はしておかないと、すぐにバレてしまう。鈍いアイツラでも手紙を送られてきたら、びっくりするだろう。そしてこう思うはずだ。



「『一体誰がこんな事を…』ってな。だからその動揺している期間に全てを終わらせなくちゃいけないんだ。」





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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…


恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!


他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!


さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜


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