第68話 計画
イジメてきた者達に復讐を行うにしても、整理してから出ないと始まらないだろう。まず俺が先程あったあいつらは切原と中野だ。
さっきも言ったが、切原と中野は特に俺の事をイジメてきた人間だ。他にも色々な人間がイジメをしてきたがあれほどまでに苛烈なことをしてきた人間は数人と居ない。
俺にしてきた内容といえば、殴る蹴るだけの物ではなくアニメや漫画だけのことだと思っていたトイレ中に水をかけられてしまったこともある。
それだけにはとどまらず、授業に必要な物や教科書、ノートを破られて捨てられたりしたこともあるのだ。
教科書やノートを捨てられた時は本当に困った。なぜなら捨てるタイミングは決まってノートの提出日だったからだ。
そういった提出日は替えが聞かないため、俺は数回提出日を逃して課題の提出点をもらうことができなかったこともあった。
教科書を捨てられたりするのはもっと大変で、学校側が毎回支給してくれていたもののどうしてこうなったのか毎回説明させられてとても困った。
切原と中野はこれくらいだが、高校が同じになってしまったあいつ…天音という男はこんな物ではない。あいつがしていることは一番危険なのだ。
まずあいつがすること…それは他人を何かで縛って支配する事だ。
簡単に言えば、犯罪をしているやつの証拠写真を取ってその写真を元にそいつの事を脅すという手法を取ることが多い。
と言っても中学生にして犯罪をしているようなやつは居ないのだ。
まぁ犯罪をしている中学生なんていたらそれこそ、俺の記憶にはしっかりと刻まれているはずだ。
そういう感じの事を上手いこと実行して、自分の配下をイジメに駆り出させるのだ。つまり俺の事をイジメてきた犯人だとしてきた我妻菜々の件についてほぼ確実に関わっていると考えていいだろう。
そして先生に見つかったりしたら、そいつを犯人に仕立て上げるなどしてイジメに加担していないように見せかけるのだ。
だがそれでもバレてしまう時はある。でも何故か先生は強く説明を求めたり、謝罪をさせたりするようなことはなく、周囲の親から苦情が来ているにも関わらずその姿勢を学校側は貫き続けたようだ。
天音は女のことを扱うことに長けており、女のことを上手いこと手籠めにしたりして対象を周囲の環境から切り離し、誰にも相談できないようにしているのだ。
この手法を取り出したのは中学生からだったが、中学生とは思えないような方法でイジメをしてくる天音に俺はずっと戸惑っていた。
それに加えて先生たちが対応をしないのにも疑問があった。対応するとしても甘いと言うか…同しようもないときだけというか…腑に落ちない事が多かった。
「よし。とりあえずこれで手紙は完成だな。この手紙をあいつらの家のポストに突っ込んで、その後は…もう少しあいつらの事を調べても良いかもしれないな…」
このままでは高校にいるあいつを反省させたり、謝らせたりすることができたとしても、同じ高校ではないあいつらの事を反省させるすべはない。つまり俺自身が動いて反省させなければいけないのだ。
そうして俺はあいつらの家を回り、それぞれのポストに投函していった。俺が家を回っていても、途中であいつらと会うことはなかったから多分気づかれることはないだろう。
ただあいつらに気づかれる前に両親に気づいてもらえないとな…内容を見られてしまったら破棄されることがわかりきっているからな…
「どう転んでも俺にとっては美味しい展開なんだけど、どうなるかな。上手く行けば…手紙の差出人を調べて俺に話を聞きに来るかもしれないな…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…
恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!
他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!
さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます