第66話 決別

時間を割かせないようにしていた?つまり俺らのことを思っての行動だっていうのか?


「確かに俺もしっかりと言っておけばこんな事態にはなっていないと思うし、父さんと母さんにもしっかりと話してくれてたほうが良かったのかもしれないけどな。」


「じゃあ…どうして…」


「父さんと母さんは毎朝6時30分遅くても7時位には家を出て、店の掃除を始めたり色々としていたじゃないか。多分今も変わっていないんだろうけどね。だから俺としては問題を起こして、時間をかけさせたくなかったんだよ。」


「そう…だったのか。」


俺がそう言うと、叶斗はバックを肩にかけ直してお店の出口の方へと向かっていった。そしてお店の出口にたどり着いて立ち止まり、不意にこちらを向いて話しかけてきた。


「次に俺や愛華にちょっかいを出したり、お祖父ちゃんに電話をかけるようなことをしたら俺は絶対に許さないから。こっちに干渉してこないでね。」


「わかった。俺はお前たちに干渉することはないから…別によくはないんだけどさ…」


「納得してもらえないんですか?」


「俺は別に納得してるんだけど、あいつは…母さんは愛華のことをずっと大切に思ってるからさ、もしかしたら…愛華のことだけでも取り戻そうと必死になるかもしれないなって思ってな…」


「そこについて対処しなければいけないのは貴方ですよ。貴方が上手いこと誘導するなり、説得をするなりして止めてくださいよ。」


「そうするよ。でもそれでも止められなかったら…」


「その時は俺も対応するよ。一回すでにお祖父ちゃんの家に来たことがあるから、その時のように対応をすればいいからね。」


そう言って出口から出て言ってしまった。その後姿は前とは違いどこか自信にあふれていた。






そして家に帰った後、今日あったことを話したが…


「はぁ?何を言っているの?愛華だけでも家に連れ戻すわよ。それに貴方だって自分の管理下に置こうとしてたじゃない。なのにどうして急にそんな事を言うの?叶斗に止められたから?関係ないわよ。」


そう言ってすぐに家を出ていこうとした彼女の手を掴んで家の外に出ないように連れ戻した。


「離して!!愛華だけでも連れ帰らないと私の気がすまないの!!あの子だってお義父さんの家で暮らすなんて苦労しているはずよ!!暮らすのに苦労しているであろうあの子が可愛そうじゃない!!」


「あのなぁ…お義父さんの家で不遇な目に合ってたりするんだったら、すぐにでもまた帰ってくるじゃないか。それでも帰ってこないってことは、あっちで満足に生活することが出てきているってことじゃないか?」


「だとしても、ダメよ!!」


ダメだ…どれだけ説得しようとしても話を聞いてくれない。このままだとまた面倒くさいことになる…それに叶斗に止めろって言われてるし…


「というか貴方お義父さんに電話をしたの!?じゃあこうなったのは貴方のせいじゃない!!」


「はぁ?どうしてここで俺が原因だと言うんだ!!俺も悪かったかもしれないけど、お前だって俺から話をしてもいいかな?って言われた時に良いよって言ってくれたじゃないか。忘れたとは言わせないからな。」


「いや私はそんな事を言った覚えはありません。というわけでもう行かせてもらうから。今の貴方のこと信頼できないし。」


そう言って玄関から車を止めてある駐車場にいってしまった。駐車場の方に靴を履いて向かうと既にエンジンを掛けて車を発進させている彼女が居た。


目はどこか血走っていてどこか不気味だった。昔から愛華のことになると色々と変な行動を取ってはいたけど、ここまでだとは思わなかった…というかこのままだと不味いじゃないか!!


そうして車の前に立ち塞がろうとしたが、車は俺が前に出るよりも早く発進してしまった…






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…


恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!


他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!


さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る