第62話 時折響く怒声

誕生日のことを祝う内容以外にも俺の身を案じるような内容も書かれてあった。お祖父ちゃん以外にもこうやって俺の事を心配してくれている人がいることに俺は嬉しさを感じた。


恐らく愛華の方にも同じような内容の手紙がかいてあるのだろう。愛華も俺と同じく色々と苦労してきた…というより俺のせいで迷惑をかけてしまったことが多いだろう。


俺の事を兄と慕ってくれることには感謝しかないし、これからもそうしてくれると信じている。


だが、上手く行かないことだってあるだろう。愛華とは今まで喧嘩なんてしてこなかったけど、愛華の友達と数ヶ月前にあった時、愛華とのエピソードを話してくれた。


色々とバタバタしていたせいで、忘れかけてしまっていたけど面白い話をしてくれた気がする。


しかし俺もそろそろ解決に動き出さなければいけない。あのままクラスを放置していたら、確実に第二第三の我妻菜々のような存在が現れて、俺を含めて家族にも危害を加えてくるかもしれない。


家族に危害を加えてくるような行動はしないとは考えてるけど…万が一ということがある。お祖父ちゃんと愛華には注意を配っておいたほうが良いだろう。







俺はプレゼントを部屋においてから、教頭からなにかメールが届いていないか確認した。メールボックスを開いてみると、新規メールが2件来ていた。


その内の一件はよくある広告メールのような物で、もう一方の方を確認すると教頭からのメールが届いているようだった。


「何々…『学校でのいじめの件について』?つまり俺に見せたあの光景についての詳しい情報を載せてくれているってことなのか?」


俺はメールを開いて、内容を確認していく。内容を確認していくとなかなかに酷いことが書かれてあった。


まず1つ目…これは俺と教頭先生で一緒に回った時に見た光景についてだ。俺が去った後、教室の中に入ってイジメをしていた生徒を教室の外に連れ出して、話を聞いたそうだ。


しかしある一つのことについて一貫としてイジメをしていた生徒は反省した態度を取ることがなく、困っているそうだ。


だが、親御さんに連絡すると話をした途端に態度を急変させて謝罪をしてきたらしい。もちろん破ってしまったノートは弁償するし、今までしてきたイジメについてもすべて話すと言うことだった。


イジメをしていた生徒はどうしてイジメをしたのかという質問に関しては何も答えなかったそうだ。まるで何者かに脅されているかのように…


そこで俺になにか意見があれば教えてほしいとのことだった。


「う〜ん…もしかするとあいつなのかもしれないな。脅しをするのは常套手段なはずだからそういった行動をしていてもおかしくはないな…」


俺はその旨を返信して、メールの続きを読んだ。


2つ目の内容は、ほんの数十分前の出来事らしい。先程の生徒の件を学校側として重く受け止めてイジメのアンケートをまずは実施することになったらしい。


だが、絶対にイジメについて隠すように誘導したりするだろうから犯人を見つけたり、被害者を見つけ出すのは難しいとのことだった。


イジメを受け続けていた俺には、どうすれば被害者が先生に訴えることができるような環境にすることができるか、だいたい分かる。一人の人が声を上げれば、次々に声が上がり最終的には芋づる式に全ての人が最終的には訴えてくれるはずだ。


「一応これも伝えておくか。役に立てば良いんだけど…」


俺は不安になりながらも、方法を伝えた。教頭からすぐに返信が来るとは思わないしとりあえず自分のやらなければいけないことを進めよう。


お祖父ちゃんは、最近また機嫌が悪くなっているようで、時折怒声が下の階から響いてくる。


一体誰と何の話をしているのだろうか…






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…


恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!


他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!


さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜












  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る