第59話 否定の言葉
教頭先生から『お金に目がくらんだのか?』と言われ俺はすぐさま否定の言葉を口にした。
「いえ。お金に目がくらんだとかそういうのは絶対にありません。俺はお金につられて自分の気持ちを変えたりするわけじゃないので。」
愛華の事だったり、今後の事だったりを考えた結果であって俺自身の気持ちを捻じ曲げたりして出した答えではない。これは確信をもって言えることだ。
そして教頭先生はその回答に満足したのか、すこし頬を緩めた後、俺に再び着いてくるように促してきた。
「教頭先生…これからどこに行くんですか?」
「なに…今はまだ全てのクラスで授業中だから、君には授業中の風景を見てもらおうと思ってね。」
「…何故俺に授業中の風景を見てもらおうと?」
「君が学校に来なくなってから、色々なことが変わったんだ。まずひとつ目なんだが、色々と担当の先生をかえたんだ。」
「担当の先生を帰るのには批判があるのではないですか?今まで勤めていたのに急にかえられたりするわけなんですから、それらに対する対処もしないといけないのでは?」
「もちろんしたさ。一部の先生は反対したし、処分をするなんてもっての他だ!!なんて言ってたけど、そういう先生たちも上手いことやったから、色々と顔ぶれが変わっちゃってるかな。」
「そんなことして…大丈夫なんですか?」
「う〜ん私に批判が来る分には困らないんだけど、学校の評判を下げるような行為はやめてほしいかな〜くらいだね。学校の評判を下げたりすると言っても、誹謗中傷とかそういう系の事をされたらやっぱり対応しないといけないからね。」
誹謗中傷されたりしたら、対応しなくちゃいけないのはわかるけど…先生を急に処分したりしたら逆恨みされそうだな…それに、問題がある先生と判断されて今後先生として働くことができないかもしれない。
「そんな事をしてしまって…俺の事を思っての行動なのかもしれませんが、そんな事許されないと思います。」
「大丈夫だ。別に悪いことをしているわけじゃないからな。私が行うことのできる範囲内で処分を下したまでだ。それと、校長の代理を私が一時的に務めることになった。君にはほとんど関係ないだろうけどね。」
「そうなんですね…おめでとうございます。」
「ありがとう。」
教頭先生は再び歩き始めてしまったので、俺はその後を追うように歩き出した。その際に各教室を見ていくと知らない先生が数人いた。
数人の先生の内一人の先生は、俺と教頭先生のことに気づいたのか一時的に授業を中断して俺と教頭先生に話しかけてきた。
「教頭先生じゃないですか!!いつもお世話になっております!!」
「あぁ。君は確か高島君だったかな?黒金くんこちらの先生のことを紹介しよう。こちらの先生は、高島玄朗先生だ。玄朗先生は大学でもなかなか活躍していたみたいだぞ?」
「いや〜そんなことないですよ。そんなの昔の話ですし、私の功績なんて誰にも評価されませんでしたから。」
「そうか…でも私は少なくとも君の研究内容を知っている。あの研究には実に興味引かれたよ。」
「…あの研究は成功しないんですよ。だれでも成功させることなんてできないんです。」
教頭先生と高島先生の二人だけの世界になってしまっているから、俺は1度トイレにでも行かせてもらおう…
トイレにたどり着き、用を足した後再び戻ると、まだ二人は話に花を咲かせていた。
「10分くらいずっと話し続けられるのすごいですね。」
「あぁすまない!!それじゃあ高嶋先生。授業の方再開してくださいね。」
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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…
恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!
他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!
さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
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