第54話 俺は絶対に…
教頭先生と電話をするのには2つの意味がある。1つ目は学校の現状を聞くためだ。これをすることで学校で今何が起きているのかを知ることができるのだ。例えば我妻菜々…彼女は今登校してきているのか?他にも、俺をイジメてきたあいつらが今何をしているのかを把握することができるのだ。
しかし、あいつらはどんな問題を起こしても何故か有耶無耶にされて結局なかったことになる…どの先生があいつらを擁護しているのか把握する必要があるのだ。
教頭先生も毒に調査をしてくれているみたいだけど、良い成果は望めなさそうだ…それになにか知っているかもしれない校長先生はもうこの学校にはいない。つまり自分たちで調査を進めるしかないのだ。
2つ目は今後の進展をお互いに知ることができる点だ。例えば今回のように、我妻菜々が謝罪をしに来たが教頭先生の方にも色々な連絡が来ているはずなのだ。
警察に始まり、他の先生など…俺のことで様々な活動をしてくれているのだ。警察からの連絡は特に重要なものが多そうなので、教頭先生もすぐに連絡をすると言う風に話をしてくれている。
今はこうやって、自宅から授業を閲覧する形で勉強をすることができているものの…これからは学校に行って勉強をしなければいけなくなる時があるだろう。
そうなった時に、あのクラスでは到底授業を受けることができないだろう…そもそもイジメをしてくるあいつらも同じクラスに居るのに、あんな環境に居続けることは不可能だろう…
今まで耐えてこれたのは、両親のおかげだったけど…今ではそれもない。両親は俺の事を結局信頼してくれなかった。それどころかお祖父ちゃんの家に押し入ろうとして愛華や俺の事を自分たちの管理下に置こうとしたんだ…
それに加えておじいちゃんに対して、なんどか酷いことを言っていたことを今でも覚えている。
俺はそんな両親のことを一生…
「許さない。あの人達は、今までお祖父ちゃんにどれだけ援助してもらっているのか全く分かっていないんだ!!お祖父ちゃんと、年末以外であったりした時に疲れている表情をしていたのはあの人達のせいなんだ!!」
俺は自室でそう呟いた。
俺が幼稚園や小学生の時は、お店の経営が上手く言っていたらしくお祖父ちゃんに頼らなくても黒字経営をすることができるほどだったらしい。しかし色々な情勢の影響があって、黒字経営から一転赤字経営になってしまったらしい。
赤字経営になってからは酷い有様だった。俺や愛華に対するあたりが強くなるのはもちろんのこと、夫婦間でも喧嘩をすることが多くなった気がする。
色々な影響があってお店の経営が赤字になっているのをお祖父ちゃんは分かっているようで、あの人達に数十万単位で毎月援助してくれていたのだ。
それなのに、さも当然だと言った態度で居る両親の姿には前々から不満を持っていた。高校に入学する前の長く苦しい勉強期間や、受験への不安もあってあまりお祖父ちゃんの事を気遣えなかったのを今でも後悔している。
お祖父ちゃんも息子である父さんのことは気にかけているのだろうけど、最近の父さんの態度はあまり良く思っていなかったらしい。この事件が起きる数週間前に、俺とお祖父ちゃんだけの二人だけで過ごす時間があり、そのときに俺に愚痴をこぼしていた。
お祖父ちゃんがあんな風に愚痴をこぼすのは初めて見てびっくりした。びっくりするのと同時に俺は両親のことを不快に思うようにもなった。
でも俺の肉親だから…そうやってそういった感情も無理やり抑えてきたけど、これからもし両親と会う機会ができたらこう言いたい。
『お祖父ちゃんに謝れ!!』と…
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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…
恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!
他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!
さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
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