第53話 不安な日々

お祖父ちゃんや愛華と一緒に楽しく過ごすことができたものの、以前問題は解決していない。教頭先生とほとんど毎日連絡を取り合っているが、少しずつ改善されているらしく教頭先生も機嫌が良さそうだった。


なんでも俺の事をあまり授業に参加させたくないと言っていた教師に処分を下したらしい。重くない処分だが、その教師に反省してもらいたいようだった。教頭先生もなかなか大変らしく、機嫌が良さそうだと言っても疲れているような雰囲気もあった。


そして今日も教頭先生から電話がかかってきた…


『もしもし黒金君。自宅でのインターネットでの授業はどうかな?回線などで問題はあるかい?』


「いえ大丈夫です。回線に問題は無いですね。一回も固まったりしていないので特に問題はないと思います。こんな事を聞くってことは…何か問題があったんですか?」


俺がそう聞くと教頭先生は少し悩むような声を出した後、こう言った。


『いやね…こちらでも一回お互いに顔を見て話をしたいと思って、そのアプリを試したのだが一向に繋がらなくて…後日試してもダメだったから、うまく行っているか心配だったんだ。でもうまく行っているようで本当に良かった…私が許可したというものの、それで授業がうまくできていないようだったら、私の失態だからね…』


「別にそんなこと無いと思いますけど…というか前もこんなこと聞きませんでした?」


『いや…そんなことはないと思うが、まぁそれよりも最近は授業の方、先生方は変なことをしていないかね?こちらでも逐一確認はしているのだが、いかんせん嘘をつくやからもいるからな…本当のことがわからないとは恐ろしいことだな…』


「あれからまだ改善されていないんですか?」


『そんなに心配しなくても大丈夫だ。先程も言ったが、改善傾向にはなっている。ただその傾向が緩やかだと言うだけさ。君のことをよく思っていない先生も表面上は優しくするようになるはずさ。職員室とかで愚痴を言う可能性は高いけどね…』


「…別に愚痴を言われる分には構いません。そういう先生だったんだって納得するしかありません。それともう一つお伝えしたいことがあるのですが…」


俺は我妻菜々の事を教頭先生に伝えることにした。


『もちろん良いぞ。それで我妻菜々は何と言っていたんだ?確か君の事を殴った親の子供の女子生徒だよね?』


「えぇそのとおりです。それで彼女が家に来まして、それで少し話をしたのですが…彼女なんでも嘘をついたのには理由があったみたいなんです。」


『ほう…その話もう少し聞かせてくれないか?私はその話にすごく興味が湧いた。』


俺は教頭先生に事細かく事情を説明していった。すると教頭先生は悩むような声を出してずっと他の誰かと話しているようだった。誰と話しているのかはわからないけど、教頭先生が話をするくらいなんだから信用できる人なんだろう…


「教頭先生?大丈夫ですか?他の誰かと話をしているようですけど…」


『あぁすまない。話をしていたのは私がこの学校で一番信用している先生さ。きみはあったことがないかもしれないな。』


俺とあったことがない先生…名前は基本的に全員覚えているけど、それは学校の同じ学年の先生に限る…もしかしたら新しく来た先生なのかもしれないし、もしくは他の学年の先生なのかもしれないな…


「それって他の学年の先生ってことですか?」


『その通りさ。いずれ君とも合うことになるかもしれないけど、彼は裏方の仕事が好きでね…あんまり表立って授業をしたりはしないんだ。だから正直、なんで教師を目指したのか疑問に思うときもあるけど、彼には彼なりの思いがあるんだと思ってるよ。』


「なるほど…」


教頭先生は俺と話しながら、色々な作業をしているようだった…俺は作業のじゃまになると思い、1度電話を切り後で掛け直すことにした…




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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…


恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!


他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!


さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜



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