第49話 イジメの代償
『イジメをしたやつにはそれ相応の代償を支払わせなければいけない。』これは俺の信条でもある。小学生の頃から虐められ続け、中学生、高校生となってもイジメは続いた。そしてその結果がこうだ…一人の人生を滅茶苦茶にして楽しく過ごせると思っているのか?
俺はアイツと直接話をする必要があるみたいだ…今回の件でも、小学生の頃からずっと俺のことをイジメ続けたことも…全部話を聞かなければ分からない。
人の考えていることなんて分からないから、常に正しいことを言えるわけじゃないけど…高校生になってからのあいつは、俺に対して明確に悪意を持って行動しているように思えた。
手口も中学生の時よりも巧妙になり、今回のように自分自身には絶対に被害が及ばないように対策をしているように見えた。
小学生の時は、あからさまに俺のことを馬鹿にするような言動をしたりしていたためか何度も校長や教頭と話し合いをしたものだ…俺とあいつだけの時もあれば、時には親も交えて話し合いをしたのを今でも覚えている。
しかし俺のことを馬鹿にする言動をやめることはなく、それどころか段々と酷くなっていった。俺のことを平然と馬鹿にするような言動を取っていても、あいつに味方する生徒は多かった。
今でこそこうやって冷静に物事を捉えることができているけど…こうやって振り返ってみるとひどい事がわかる。
小学生の年齢の子供達は、自分が孤立しないように本能で動くのだろう…俺の事をイジメてもいいやつと考えて、平然とイジメをするようなやつが増えていった。もちろんイジメをすることが駄目だと分かっている子もいたが、小学生低学年の頃は特にひどかった。
給食を俺の分だけ配膳しなかったり、手紙を俺の分だけ回してくれなかったり…などのイジメが行われるようになった。当時の先生はイジメをされていることに気づいているようだったが、特に行動をすることはなかった。イジメのことで様々な処理に追われるのが嫌なのだろう…世間に露呈するような事態になれば、今後の活動にだって影響が出るかもしれない…そう考えればああいった対応をするのは仕方ないのかもしれない…
俺がそう考えながら、苦い表情をしているとお祖父ちゃんが話しかけてきた。
「大丈夫か?苦い表情をして…先程からずっとなにか考え事をしているようだったが、やっぱり何かあったのか?」
「いやなんでも無いよ。それよりも…」
俺はお祖父ちゃんに向けていた視線を移した。我妻菜々は俺から視線を向けられている事に気づいたのか、体をこわばらせた。
「もう帰ってもらってもいいかな?今日は本当なら、お祖父ちゃんと妹と一緒に買い物に行く予定だったんだ…でもこうやって時間を割いたんだから、もう帰ってくれないかな?」
「でも…まだ私許してもらえてないし…」
「今後また話す機会があるんだから、1度帰ってくれよ…俺は今日君と話をしたくないんだ。俺の気持ちも考えてくれよ…」
俺自身話すのに少し疲れてしまった…これ以上話すとなるとお祖父ちゃんと愛華と一緒に買い物に行くことができなくなってしまうだろう…そうなってしまっては愛華にもお祖父ちゃんにも申し訳ない…
愛華は今日を楽しみにしていたらしいし、こんな奴らと話をするので浪費するわけには行かないのだ…だから…
「さっさと帰ってくれ…帰ってくれないのなら、然るべき対応を取らないといけなくなるけど良いかな?」
「…わかりました。」
両親に連れられ、車に乗り込んだ我妻菜々を見届けて俺は愛華とお祖父ちゃんと一緒に買い物にでかけた。
父さんと母さんは今頃何をしているんだろう…変なことをしていないと良いんだけど…
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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
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当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…
恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!
他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!
さぁ…だんだんと盛り上がってきましたよ!!何やら怪しい雰囲気…これから先どうなるのでしょうか!!
ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!
リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜
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