第40話 今更謝罪されても…
教頭先生に自分の感じていた不満をすべてぶつけたところで、抱えていた不満が一気に解消されたような気もした。ただ、全て解消されているわけではない…
「はぁ…どうして先生たちは俺の事をそんなに嫌ってこうも酷いことをするんだ。こうやって相談されたら、呼び出されて話をすることを分かっているはずなのに…」
というかそもそも、俺がイジメをしたことが確定しているように先生たちは振る舞っているけど…普通の人なら、第三者からの視認だけでイジメがあったと確信を得ないよね?
「…俺がイジメをしたって証言をしたその第三者の人とも話をしたいな…」
そしてどうしてそんな事をしたのか問い詰めたいな。どうせあの女が何かしたに決まっているんだろうけどな…
そう俺が考えながら、提出しなければいけない課題などを解いていると一階から俺の事を呼ぶお祖父ちゃんの声が聞こえてきた。
『叶斗〜お前にお客さんみたいだぞ!!出てやってくれないか?』
俺に客…?つまり俺と話がしたいって言う人が尋ねてきたってことか?
「俺の事を呼んでいる人が居るってことなのかな?ちょっと待っててね!!」
俺は部屋から飛び出して、階段を駆け下りた。そして玄関の扉を開けることにした。しかし玄関の扉を開けて目に飛び込んできた俺はすぐに玄関の扉を閉めようとした。
「待って!!お願いだから私の話を聞いて!!」
玄関の扉の前で立っていたのは我妻菜々彼女だったのだ。俺は彼女からの話に付き合うつもりはないし、今後もそのつもりはない。話をすることがあるとすれば、いつかの時に俺が彼女のことを糾弾するときくらいだろう。
「ねぇお願いだから!!私の話を聞いてよ!!私のことが気に入らないし、恨んでいるっていうのは分かるから…」
「…恨んでいるっていうのが分かってるんだったら、すぐにここを去ってくれ。俺は君と話をしたくないんだ。」
俺は玄関の扉の取っ手を思いっきり引いて閉めようとしたが、彼女も思いっきり引っ張っているのか、扉を閉めることができない…
「…その手を離してくれ。さっきっから言っているけど、君とはもう話をしたくないんだ。俺から話を振ることがあったとしても…そもそも話なんてしたくないんだよ。」
俺がそう言いながら、何度も強く引いても彼女は諦めてくれない…思わず強い言葉で彼女に怒鳴ろうとしたところで、彼女はすすり泣くように話しだした。
「お願いだから…話だけでも聞いてよ。これ以上関わらないようにするから…今回だけでいいから…お願い…」
これ以上彼女を玄関の扉の前にいさせるのは、周囲の人間から見るとおかしいと感じるだろう。そうなってしまえばお祖父ちゃんに迷惑をかける事になるかもしれない…それだけは避けないと…
「…わかったよ。今回だけだ…今回以降絶対に関わってこないでくれ。それを約束できるんだったら…話を聞く。」
傲慢と思われてしまうだろうけど…これくらい言う権利はあるはずだ。俺は眼の前の彼女のせいで、この不自由な生活をされていると言っても過言じゃないのだから…
「…とりあえず話を聞いてくれてありがとう。私はあのときのこと、ずっと謝りたかったの…ごめんなさい。」
彼女は俺に向かって頭を下げているけど、そんなので許されると思っているのか?本当に申し訳ないという気持ちがあるんだったら…
「本当に申し訳ないって思う気持ちがあるんだったら、それを全部親の前で言ってこいよ。俺は今回の件で君の父親から数発顔を殴られている。その件で色々とこちらも準備を進めているんだ。それに加えて君のお母さんも俺に対して散々なことを言っていたよな。」
「うっ…」
彼女は若干顔色を悪くしていたが、当然の報いだ…俺は更に畳み掛けるように話を続けた。
「なぁ…あんたはどうして校長室に呼ばれた時に、俺に対して何も言わなかったんだ?あんたが俺に対して恨みを持っていたとかならまだ分からなくもないけど…少なくとも俺は君とあったのは初めてだと思うんだけど?」
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お陰様で恋愛週間ランキング最高3位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…
恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!
他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!
ごめんなさい…うまく入れず次回になってしまいました。すみません…
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