第39話 現状への不満

愛華の悩みを解決することができて良かったと思っていた俺だったが、授業の時間になっても先生が許可を出してくれていない現状に不満を持っていた。


「はぁ…どうして改善してくれないんだ。ずっと改善しないままだったらまた教頭先生に注意される可能性のほうが高いのに…でもまだ授業開始から3分くらいしか経っていないから、色々な処理をしているだけかもしれないな…」


俺はパソコンに表記されている時計を眺めながら、授業が始まるのを今か今かと待ち望んでいた。結果から言うと一応接続して授業を見ることはできた。だけど、担当していた先生がこういったパソコンなどの機械類にあまり慣れていない先生だったらしく、一向に接続することができなかったらしい。


そんなことあり得るのか…?と内心思ってはいたが、中学校でも機械に疎い人達も居たことを思い出し、心のなかで納得することにした。先生だって完璧ではないはずだし…なにか一つくらい欠点というか弱点のような物も分かる…


でも、機械の操作に慣れていないのであれば授業の始まる前からもっと調整してくれても良かったのではないか?とどうしても思ってしまう。


「…たとえ機械類の操作に不慣れで、時間がかかったとしても十分もかかるかなぁ…結局授業を受けることができた時間は通常の授業の半分くらいかな…」


途中途中電波が悪くなっていたことで、まともに授業を受けることができたのは十数分だった。数十分の間確かに授業を受けることはできていたものの、それ自体もほとんど学習の内容に入ることはあまりなかった。


学習の内容に入っていないで雑談ばかりしていたかと言われると、それは違う…授業の内容も話していたのだろうけど、その前後で電波の影響か会話が途切れ途切れになっており、脈絡が分からなかった…


「はぁ…確かに滅多に使うことがないというのは認めるけどさ…もっと慣れておいてくれないかな。先生が悪いとは思ってないんだけどさ…」


もちろん先生が意図的に電波を悪くしたとか、そんな事をするはずはないと信じては居るけど…万が一ということもある。電波障害なんて比較的簡単に起こすことが可能らしいからね。


「あぁ…気分が悪い。あんな騒動がなければ今頃学校の教室で、楽しく授業を受けれていたのに…教頭先生にちょっと頼んで事実の確認をしてもらうか。」


そうして俺は教頭先生に電話をかけてみた。すると予想に反して教頭先生はすぐに電話に出てくれた。


『もしもし?どうかしたのかな?』


「はい…今回、1年4組の教室の授業を受けさせてもらったんですけど…なんでも電波が悪かったみたいであんまり授業を見ることができなかったんです。以前にもそういうことってありましたか?」


電話越しに教頭先生は悩む素振りを見せた後、話し始めた。


『あるかないかで言うと、あるだな。二年ほど前に、ビデオ通話のアプリを利用して全校集会を実施した所、1年4組だけが繋がらないという事態が発生したのは覚えているよ。それが発覚してからは、調整を加えて問題なく電波もつながるはずだ。』


「そうですか…ですが、今回の授業ではほとんど身になりませんでした。ちょっと担当の先生に話をしてもらってもいいですか?」


『そうだね…電波が悪いのであれば再度調整をしなければいけないし、しっかりと説明をしてくることを約束しよう。』


「よろしくお願いします。そう言えばなんですけど、俺のことを嵌めたあの女は今何やってるんですか?正直許せないんですよね…」


『君の許せないという気持ちも十分わかる。それに君はあの女子生徒の親から数発頬を殴られてしまっているからね…その件についても対処を進めているところだ。』


「数発殴られた件は警察と話したりとかすることってできないんですかね?できれば俺の口から伝えたいんですけど…」


『警察の方も色々と調べてくれているみたいで、どちらにせよあんな低俗なイジメをしたやつはもうじき捕まるだろうということだ。それと…殴られたことについての件は警察にすでに話してあるから、大丈夫だよ。』


「そうですか…」


『あぁ。ちなみにだが…彼女が君にわびてきたらどうするつもりなんだ?謝罪をされたらどうするつもりなのか私に教えてくれ。』


俺はしばし黙った後、電話越しで俺の第一声を待っている教頭先生に話しかけた。


「そうですね…自分の犯した罪を俺に対して全て白状した後、あんな行為をした理由だったりを色々問い詰めた後で、謝罪を聞くことにします。まぁ謝罪をされたところで許しません。」


『そうか。君の考えが揺らいだりしなくてよかった。私は復讐を悪いことだと考える人間ではないから、君の考えも尊重するよ。むしろ復讐はもっと行われるべきだと私は思うがね。』


復讐と聞くと、『そんな事をしてもなんにもなんない!!』と言うような甘いことを行っている人もいるけど、そんなのは自分が辛い目に合ってないから言えるんだ。





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お陰様で恋愛週間ランキング最高3位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…


恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!


他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!


ごめんなさい…うまく入れず次回になってしまいました。すみません…

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