第33話 話し合いの末

教頭先生まで介入してきて、早川先生との話どころではなくなってきてしまった。教頭先生は俺のことを思ってこうやって介入してくれているんだろうけど…今回の場合はそこまで助けにはなっていない…それどころか逆に邪魔になってしまっている…


「教頭先生…抑えてください。今は俺と早川先生とで話をしているんです。話すのであれば後でお願いできませんか?」


『…すまない。そこまで配慮することができなくて…』


「別に構いません…それよりも早川先生…俺に言うべきことあるんじゃないですか?俺は先生にされたこと…忘れてませんよ?」


『…俺にも悪いところがあるのは認めよう。本当は認めたくないがな。』


「悪いところがあるって自覚あるんじゃないですか。だったら素直に謝ってくれればいいじゃないですか…社会でだって間違ったことをしたりしたら頭を下げるんでしょう?今は電話越しですけど、直接謝罪をいただけることを願ってます。」


『直接謝罪…だと?』


「それがなにか問題でも?別に自分が間違っていると思っていることを相手に伝えて頭を下げるだけの場じゃないですか。それの何処が嫌なんですか?」


『別に嫌と言っては居ないが…』


「いやいや…先生の口ぶりはそういうものですよ。先生は自分の間違いを咎められた時に謝るのは嫌いなんですか?それとも…頭を下げたことがないんですか?」


俺がわざと煽るような口調をすると先生はくぐもりながらも、話を続けてきた。


『あぁ良いだろう!!頭でも何でも下げてやるよ!!どうせ減るもんじゃないからな!!もうこれ以上電話をしてくるなよ!!』


早川先生はそう言って何処かに行ってしまったようだ。そして教頭先生が再び喋りかけてきた。


『大丈夫だったか?途中から随分とあれていた気がするけど…』


「大丈夫ですよ…それよりも教頭先生…一つお聞きしたいんですけど良いですか?」


『私に答えられることであれば…基本的には何でも答えてあげるがなにか聞きたいことでもあるのかい?』


「はい。早川先生って…普段はどんな感じの先生なんですか?俺は殆ど知らないので…できれば教えてくれると嬉しいです。」


『別に教えるのは構わないんだけど…一体どうするつもり何だい?』


「早川先生って…プライドが高い気がするんです。なのでそういった他の人への態度の違いとかを突き詰めていったら、必ずひどい言葉を漏らすと思うんです。そこを録音機なんかがあればそういったもので録音したりして、証拠を残します…そうすればなにかされるリスクを減らすことはできます。」


『ふむ…まぁとにかく悪用はしないと約束してくれ。悪用されるようなやつだし何処で恨みを買っているかはわからんがな…』


「…それで早川先生ってどんな人なんですか?」


『そうだな…この学校に入ってきたばかりの時は、志を持った素晴らしい先生だった気がするなぁ…その当時、私はクラス担任をしていたのだが…本当に授業も素晴らしかったんだ…だからあんな風になってしまったのが本当にわからないんだ。』


「そうなんですね…」


『あぁ。だが彼は変わってしまったんだ…きっかけは何だったかな…昔だったからあやふやだけど、初めて担任になった時にそのクラスで問題行動が目立ったんだったかな…そうして、問題行動を止めようと何度も何度も彼は、試行錯誤して私や他の先生に相談をしていたのだが…心労で倒れてしまったんだ。』


「倒れてしまったんですか!?そこまでだとは思いませんでした…」


『そうなんだよ。でも、彼は倒れてしまった後…人が変わってしまったんだ。今までは彼は生徒に対して熱心に指導をするような素晴らしい人格者だったが、倒れた後は自分の授業に対して茶々を入れるような生徒に対しては容赦なく減点をしたりするようになってしまったんだ。それは許されないことだから、なるべく注意をするようにはしているんだけど…こんな状況なんだよ…』


















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お陰様で恋愛週間ランキング最高3位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…


恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!


他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!


会話ばっかりですみません!!

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