第32話 平行線をたどる話し合い
『そんな物あくまで仮定の話じゃないか!!そんなことよりも私は試験の用意などで忙しいんだ…私としてはこれ以上話すことにメリットを感じないのだが?』
俺は先生に犯罪者と言われたことで、頭に血が上っていくような感覚を覚えた。
「事情を殆ど知らないくせに…教師だからって生徒のことを犯罪者呼びして許されると思うなよ。全てが確認取れてその上でそういうふうに言うのなら世間的にも許されるのかもしれない…でもまだ確定していないのにそういう事を言えば、教師だからってどうなるかわからないぞ。」
『私を脅すつもりですか?私としては一向に構いませんが…だって私は教師ですよ?社会的な信頼を考えてみれば、警察が私のことを積極的に調べようとは思わないはずです。』
「脅すつもりなんて一切ないですよ…ただ、今までの会話はすべて録音しておきました。然るべき時に今回の件を警察に提出させてもらいます。そうすれば少なくとも貴方は破滅します。イジメと確定していない生徒に対しての暴言…これは許されないはずです。」
『甘い…甘すぎます。教育委員会がそんな事で教師をやめさせると思いますか?懲戒処分なんて下すことはできないんですよ。日本の現状をよく知っていれば簡単にわかることです。教師の数なんて右肩下がりの一方!!日本の人口も減少傾向にある!!そんな中で7年以上も教員を務めているのは、人材としては最高なんですよ!!もっとベテランな先生もいらっしゃいますけど、そういった先生は直に年で逝ってしまいますからね…』
「はぁ…録音しているって言ってるのにそんな発言をするのには心底びっくりさせられますね。」
『録音しているのを警察に出した所で変な処分を受けることはありませんよ。処分を受けるとしても減給とかでの処分になるはずです。そんな簡単には懲戒処分を出すことはできませんあkらね…この日本では。』
早川先生の発言は然るべき場所に出したら大問題に発展するだろう…こんな事を考えられないほど酷い先生だとは思わなかった。
「そうですか。では本題に戻りましょう…どうして俺の事をブロックし続けるんですか?先生が答えるまで俺は何度でも聞きますよ。」
『はぁ…いい加減分かってくれませんか?貴方のような人達と一緒に授業を受けたくないと思っている生徒なんて山ほどいるんですよ。私はその生徒たちの思いを汲んでこうやって君に対して厳しい措置を取っているんです。言い方を変えればこれはしょうがない措置なんですよ。』
「…これはしょうがないでは済まされませんよ。貴方がやったことは生徒の学びを阻害するだけの行為では?そもそも俺は教頭先生の指示に従って今回のような対応をしているんです。それ以前にも風邪の症状などがあればネット上でも授業を受けられるように…と今回のような風に対策を取っていると聞きましたけど?」
『確かに以前から風邪などの症状が出ていて、学校に登校した際に周囲の学生に迷惑をかけてしまう場合には、家からネットを通じて授業を見ることが出来るようにはなっています。しかしこれとそれでは別問題です。貴方は問題行動を起こして、実質謹慎処分のようなものなんです。風邪などで学校に来れていない子達と一緒にしないでもらいたい。』
「ですが、俺は教頭先生から事前に許可をもらっています。どんな先生の授業を閲覧してもいいと…それでも俺が貴方の授業に参加したり他の先生の授業を受けたりするのは駄目なんですか?」
『何?教頭先生…どうして彼に他の授業の閲覧を許可したんですか!!彼に授業を受ける資格はないはずです!!翌々考えてみればすぐに分かることじゃないですか!!お願いですから変なことをしないでください!!』
『はぁ…私がなにか変なことをしたかな?彼が持っている正しい権利じゃないか。彼には授業を受ける権利がある。それを私は認めたまでじゃないか。君は彼には授業を受ける権利がないと言いたいのかい?』
『えぇそのとおりです!!彼には授業を受けさせる権利はありません!!』
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お陰様で恋愛週間ランキング最高3位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!
今日も見てくれてありがとうございます!!
小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)
当分は深夜に投稿することになると思います…
若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです…
恋愛要素は少し遅めに登場しますのであしからず!!
他視点と表記するのではなく、詳細を書く方向で進めることにしました!!
会話ばっかりですみません!!
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